研究課題/領域番号 |
07457094
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
柳沢 裕之 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (10200536)
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研究分担者 |
和田 攻 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60009933)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 食品中蛋白質 / 一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素 / 閉塞性腎症 / 必須脂肪酸 |
研究概要 |
近年、生体内での一酸化窒素(NO)合成の存在が報告され、NOは、腎局所で、強力な血管拡張因子として腎ヘモダイナミックスの調節に関与している可能性が示唆されている。生体内では、NO合成酵素(NOS)の関与によりL-アルギニンからNOの合成が行われる。現在までのところ、脳由来型(NOS-1)、マクロファージ由来誘導型(NOS-2)、血管内皮由来型(NOS-3)、肝由来誘導型(NOS-4)の4種類の遺伝子が知られている。故にこの研究では、高蛋白食、標準食、低蛋白食を摂取させたラットを用いて急性閉塞性腎症(BUO)、シャム手術(SOC)モデルを作製し、腎ヘモダイナミックスの調節に直接関与する糸球体を採取して、(1)糸球体によるNO産生能(2)糸球体中のNOS-1・2・3酵素の存在量(3)糸球体中のNOS-1・2・3mRNAの発現を評価し、高蛋白食による腎障害の憎悪の機序および低蛋白食による腎障害の進展予防の機序をNOの観点から食品衛生学的に評価した。SOC群・BUO群共に、摂取蛋白量の増加に伴い、糸球体によるNOの産生量は増加した。また、SOC群では、摂取蛋白が増加するにつれ、NOS-1mRNA・NOS-3mRNAの発現は増強したが、NOS-2mRNAは、摂取蛋白量が変化しても同定されなかった。逆に、BUO群では、摂取蛋白の増加により、NOS-2mRNAの発現は増強したが、NOS-1mRNA・NOS-3mRNAの発現は、SOC群に比し、有意に低下していた。従って、高蛋白食BUO群では、NOS-1mRNA・NOS-3mRNAの発現が減弱するため、腎ヘモダイナミックスが悪化し、腎障害が憎悪するように思われる。また、NOS-2mRNAの発現の増強により、NOが大量に産生され、それによる組織傷害のために腎障害がさらに悪化している可能性がある。逆に、低蛋白食BUO群では、NOS-1mRNA・NOS-3mRNAの発現の減弱およびNOS-2mRNAの発現の増強が抑制されることにより、腎障害の進展が予防されるものと思われる。本研究では、腎糸球体中のNOS-1・2・3酵素の存在量を決定することができなかった。今後、評価すべき問題である。
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