研究課題/領域番号 |
07457100
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
大島 義彦 山形大学, 医学部, 教授 (30018832)
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研究分担者 |
鈴木 育子 山形大学, 医学部・地域看護学講座, 助手 (20261703)
千葉 ヒロ子 山形大学, 医学部・地域看護学講座, 教授 (50123310)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 寝たきり高齢者 / リハビリテーション / 訪問リハビリテーション / 地域リハビリテーション / 地域ケア / 高齢者 / 運動療法 / 訪問医療 / コホート研究 |
研究概要 |
高齢化率、産業構造、文化などの点で山形県の平均値である寒河江市のランクB1以下の寝たきり高齢者を64人選び、これを2群に分け、両群が年令、性、罹漢疾病、障害度、罹病気間、訪問リハ、希望度の各項目で両群に差が生じなくなるように検定を繰り返して入れ替えた。 この一方の群に、理学療法士または作業療法士により、寝たきり高齢者一人当たり毎週1回正味1時間の訪問リハを施行した。訪問リハの内容は機能訓練を主体とし、その意義、動機つけの他、必要に応じ生活環境の整備助言も施行。月に一回は医師による往診を施行。寝たきり高齢者が病院や施設へ入院または入所した場合はその理由、病院や施設での治療内容を調査し、訪問リハビリテーションは家庭復帰後直ちに再会することにした。訪問リハビリテーション開始後6カ月で両群の全員検診を施行した。経過中死亡した例の評価については、急死した例はリハ効果は不明とし、徐々に心身機能の低下をきたした例は各々の項目の評価は悪化として集計した。これらを分析して以下の結果を得た。 1.訪問6カ月間の死亡者はリハビリ群32人中3人、対象群32人中11人であった。 2.訪問リハ群3人の死亡原因はそれぞれ、肺炎、餅が喉に詰まって窒息、ベッド上で 用いた炬燵による低温熱傷を誘因とする老衰で、対象群11人の死亡原因は、徐々に心身機能の低下をきたして死に至った例が8人、急死2人(脳梗塞2人、心筋梗塞1人)、不明1人。前者8人の内訳は、咽頭ガン再発1人、肺癌1人、誤飲による肺炎2人、老衰4人と考えられた。 3.訪問リハ群では基本動作、日常生活動作の自立度が有意に改善されたが、惚け度、知的能力の改善は見られなかった。
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