研究課題/領域番号 |
07457103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高野 健人 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (80126234)
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研究分担者 |
渡辺 雅史 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90280974)
竹内 幸子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90251503)
中村 桂子 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (00211433)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 下町 / 健康格差 / 都市化 / 健康決定因子 / 地理情報システム / 都市河川 / 健康指標 / 環境条件 / 不健康の集積 / 不安定居住 |
研究概要 |
戦後の復興期、その工業化、高度経済成長期にあって、下町の健康水準の相対的低さは種々文献によって広く知られているところである。しかしながら現在の下町は、豊かさを示す様々な社会経済指標からもわかるように、当時とは様相が一変している。そこで、本研究は、現在も下町地域は健康水準が低いのか、また山の手・武蔵野地域との健康格差は縮小しつつあるのかあるいは拡大しつつあるのか、またもし、現在も下町地域が不健康であるのなら、そこにはどのような特徴があるのか。またその不健康集積のメカニズムは昔ながらのメカニズムなのか、新たなものなのか、といった問題を明らかにすることを目的とした。(1)全国786区市における111の健康関連指標、230の社会経済諸指標の分析から、下町地域に特徴的な不健康の集積を明らかにした。(2)地理情報システムのマッピングにより、下町地域ならびに山の手・武蔵野地域を含む諸地域の健康水準のビジュアル化手法を開発し、地域の健康、居住環境条件、労働環境条件、保健医療福祉サービスに関する地域の特徴を明らかにした。(3)下町地域を流れる代表的な河川(上水用取水の対象河川)に注目し、河川地域の人口、都市基盤整備、土地利用、開発状況、緑地利用に関する諸指標を収集し、環境微生物の調査を行い水環境の評価を試みた。下町地域における河川の水質環境が、流域の都市化の諸相の影響を受けていることを明らかにした。(4)下町地域における居住環境の特徴と生活指標の特徴から、東京の下町地域での不健康の集積のメカニズムを検討した。また、下町における不安定居住と不健康の集積の関係について検討を加えた。
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