研究課題/領域番号 |
07457123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
馬渕 宏 金沢大学, 医学部, 教授 (00019960)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 分子遺伝学的研究 / 家族性高コレステロール血症 / LDLレセプター / CETP欠損症 / コレステロール逆転送 / 無βリポ蛋白血症 / MTP欠損症 / LCAT欠損症 / MIP欠損症 / 動脈硬化症 |
研究概要 |
[1]FHのLDLレセプター(LDL-R)遺伝子異常:ホモFH患者18家系20例とヘテロFH患者200例で新たなLDL-R遺伝子の点変異を発見した。(1) FH-Tsurugaはエクソン6の280番のAspがTyrに変異していた。この変異はTrue homozygote 3例とヘテロ接合体6例が確認された。(2) FH-Kanazawa-2は664番のProがLeuに変異していた。(3) FH-Moriokaは395番のArgがTrpに変異したものであった。FH-Moriokaのtrue tomozygotesを示す2例のうち1例はは現在73歳とホモFH患者としては長寿であった。(4) FH-Nanao ;ホモFH患者でLDL-R遺伝子エクソン2のG→Aを発見しFH-Nanaoと命名した(Stop23変異)。(5) FH-Yokote ; 2才の女児でエクソン15にC→Tへの点変異と判明した(Stop718変異)。以前に報告した4種の大きな欠失にこれら5点変異を加えると北陸のFHの17.5%が解析できた。 [2]CETP遺伝子異常症:CETP遺伝子の新たな2変異を発見した。エクソン14とイントロン14の接合部のG→A点変異に加えて、2番目の変異としてイントロン14の接合部(+3)にTの挿入が確認された。この変異は1例しか発見されていない。3番目の変異はエクソン15の442番目のアスパラギン酸からグリシンへの点変異で、60家系でホモ4例、ヘテロ84例が発見された。これらのCETP遺伝子異常は一般人718人中68例と高頻度であった。 [3]LCAT欠損症の遺伝子異常:発端者は37才男性でCHOL228mg/dl、HDL-C34mg/dlでLCAT活性が0%で、遺伝子検索ではAからGへの変異により30番のSer→Glyに変異していた。 [4]無βリポ蛋白血症のMTP遺伝子異常:症例は29歳男性。TC33mg/dl、TG0mg/dl、HDL-C28mg/dlでMicrosomal TG transfer protein (MTP)遺伝子の変異を検討し、エクソン10からイントロン9への接合部のGからAへの変異があり、スプライス異常が見出された。
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