研究課題/領域番号 |
07457125
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
鬼頭 昭三 放送大学, 教養学部, 教授 (00010140)
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研究分担者 |
仙波 純一 放送大学, 教養学部, 助教授 (30183429)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | estrogen / カイニン酸 / AP-1結合活性 / Ca^<2+> / insulin-like growth factor / 免疫組織化学 / dot blotting / in situ hybridization / 海馬 / ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬 / hepatocyte growth factor / mRNA |
研究概要 |
estrogenが、神経細胞の発生・分化と深く関わっており老化に伴う神経細胞死のrescueに関与しているという観点から、当初の計画に従って実験をすすめた。この実験の基礎となる事実は、我々のこれまでの実験によるラット辺縁系培養神経細胞のsurvival rateをestrogenが10^<-6>〜10^<-7>の低濃度では用量依存的に上昇させ、10^<-5>以上の高濃度では逆にsurvival rateを抑制するという結果である。 Wistar系雄性ラットにカイニン酸12mg/kgを腹腔内注射した後、脳の各部についてestrogen受容体に対するモノクロナール抗体を用いて免疫組織化学染色を行った。その結果、前頭前野など成熟後はestrogen受容体の見られない部位にその再出現を認め、辺縁系ではestrogen受容体の明らかな増加を見た。さらに、in situ hybridizationによってもカイニン酸投与がestrogen受容体のmRNAの誘導を来すことを認めた。 estrogenが神経修復機能を果たすメカニズムのうえでのsignal transductionを追求する実験を行った。具体的には、Wistar系雄性ラットにestradiol 500μg/kg皮下注射後、海馬と大脳皮質についてAP-1結合活性の時間的推移をgel shift assayによって観察した。投与後、30〜120分へと経時的にAP-1結合活性の明らかな上昇が見られた。 カイニン酸全身投与に先立って、あらかじめestrogenを投与することにより、カイニン酸単独投与の場合に比してIGF I mRNAの誘導およびIGF Iそのものの出現が著明に見られることをdot bolt分析法、in situ hybridization、免疫組織化学などの方法によって確認した。 PC12細胞にestrogenを加えることにより、ラット海馬のprimary cultureの場合に見られたようなneuron survivalの延長であることを認めた。
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