研究課題/領域番号 |
07457164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
後藤 淳郎 東京大学, 医学部・付属病院, 助教授 (00150277)
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研究分担者 |
名越 洋 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
山田 薫 三楽病院, 健康管理科, 科長
申 偉秀 東京大学, 保健センター, 助手 (10211971)
豊岡 照彦 東京大学, 保健センター, 所長 (00146151)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | (stress)ストレス / (ouabzin)ウアバイン / 中枢神経系 / 食塩 / 高血圧 / 循環器疾患 / 危険因子 / 交感神経末 / stress ストレス / ウアバイン / 交感神経系 / ストレス / ホルモン |
研究概要 |
1)中枢神経系カテコールアミン・ニューロンを6-OH-dopamineによって破壊すると視床下部のウアバイン様物質の濃度と循環血液中の濃度とも激減した。2)水泳負荷によって循環血液中および副腎のウアバイン様物質濃度ともに増加した。循環血液中コルチコステロン濃度も上昇したが、そのピークは速やかであり、ウアバイン様物質濃度の上昇の方が緩徐であった。ウアバイン様物質がストレスに関連することが明らかにされた。3)一種のストレスである急性容量負荷時に、ウアバイン様物質が血管抵抗の維持に働く可能性が推測された。4)やはり一種のストレスである高度の食塩制限時のNa貯留ホルモンであるアルドステロンの分泌/生成の調節にウアバイン様物質が働く可能性が支持された。5)過剰に産生された副腎皮質刺激ホルモンACTHによって生じるミネラロコルチコイド型高血圧で臨床的にこの昇圧機序にウアバイン様物質が重要な役割を果たす可能性を示唆した。また実験的にも同様の考え方が成り立つことを支持する成績を得た。6)本態性高血圧症患者における携帯型24時間連続血圧測定装置による血圧値と血漿Na,K値との間に有意の関連があることを見い出した。この成績はウアバイン様物質によって説明される可能性がある。7)ウアバイン様物質の作用をブロックし、血漿および骨格筋の細胞Na,K濃度への効果を観察することによって細胞膜を介するNa,K勾配の調節にウアバイン様物質が関わる可能性を明らかにした。血管平滑筋への作用によってウアバイン様物質は血管緊張度の調節に主役を務めることが強く想定される。8)体内に急速に過剰な高張のNaが添加されるストレスに際して、循環血液中および副腎、下垂体のウアバイン様物質濃度がいずれも増加した。ウアバイン様物質の作用がブロックされると正常の反応が認められなくなることから、ウアバイン様物質の役割が支持される。
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