研究課題/領域番号 |
07457178
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 伸太郎 大阪大学, 医学部, 教授 (30028609)
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研究分担者 |
西垣 敏紀 大阪大学, 医学部, 助手 (20283749)
塚本 浩子 大阪大学, 医学部, 助手 (50263281)
谷池 雅子 大阪大学, 医学部, 助手 (30263289)
乾 孝治 (乾 幸治) 大阪大学, 医学部, 助教授 (90175208)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | クラッベ病 / twitcherマウス / 遺伝子異常 / レトロウイルスベクター / 遺伝子治療 / プロモーター / twitcher マウス / レトロウィルスベクター / 遺伝子変異 / ガラクトセレブロシダーゼcDNA / ガラクトセレブロシダーゼゲノム遺伝子 |
研究概要 |
リソソーム病であるクラッベ病を対象として、患者の培養皮膚線維芽細胞から抽出したRNAよりcDNAを合成し、塩基配列決定を行い変異遺伝子を同定した。以前我々が同定したエクソン7内の12塩基欠失3塩基挿入変異が乳児型の40%に、また1名の韓国人にも認められ欧米人には認められないことから日本人を含めた東洋人に特異な変異であることが判明した。一方欧米人乳児型においてはイントロン10以降の約30kbの大きな欠失が約40%存在することを確認した。その他点突然変異によるナンセンス変異ミスセンス変異を数種同定し発現実験により確認中である。 ゲノム遺伝子のプロモタ-領域の研究で5'端は典型的なGCboxを持たず、-149から-112の領域にGCbox配列と1塩基異なる配列が存在し強いプロモタ-活性を持ち、これは今までに報告のないプロモーターであると考えられる。また3'の非翻訳領域にはメッセンジャーの不安定化に関与すると言われている配列が10箇所存在し、この蛋白はhouse keeping遺伝子であるが発現が少ない理由であると考えられる。 モデルマウスを用いた遺伝子治療の研究では、3'非翻訳領域を出来る限り短くしたヒト全長GALCcDNAを組み込んだG418の選択マーカーを持つレトロウイルスベクターを作製し、組み換えウイルスを作製するパッケイジング細胞を作製した。産生された組み換えウイルスが患者由来、モデルマウスであるtwitcher由来の培養皮膚線維芽細胞でのガラクトセレブロシド代謝を正常化した。現在twitcherマウス由来の骨髄細胞を培養し、stem細胞への導入を確認し、骨髄移植による治療の可能性を検討している。
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