配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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研究概要 |
わが国の札幌、東京、舞鶴、久留米から経年的に採取している糞便を用いてウイルスの検索を行った。(1)ロタウイルス,アテツウイルスのラテックス凝集法による迅速診断法の開発に続いてアステロウイルスについても臨床応用を可能とした(2)ウイルス遺伝子の増幅による診断・型別をわが国では他に先駆けて行い、アストロウイルス及び小型球形ウイルスの診断に用いた(3)遺伝子解析により、それぞれのウイルスで血清型内での変異,血清型間の変異が地域、時代を経て起こることをロタウイルス,アストロウイルス,小型球形ウイルスで示した。またヒト間のみならず動物を含めて起こり得ること(4)抗ロタウイルス薬の開発として茶のカテキンの他にカカオピグメントのポリフェノールにも有効性を見い出した。臨床的にはこの2〜3年,冬季前半には小型球形ウイルスが主流を占めるようになって来たこと,ロタウイルスの流行が2〜4月になって来たこと。小型球形ウイルスでも無熱性痙攣その他の合併症を持つことが明らかとなった。ロタウイルスではI型が主流であること,小型球形ウイルスはG2が主流であること,アテツウイルスでは41型が主流であること;.アストロウイルスではI型が主流であることがわかった。小型球形ウイルスでは年によって遺伝子の変異が強いことがわかった。
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