研究課題/領域番号 |
07457191
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
清水 宏 慶応義塾大学, 医学部・皮膚科, 助教授 (00146672)
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研究分担者 |
天谷 雅行 慶応義塾大学, 医学部, 講師 (90212563)
橋本 隆 久留米大学, 医学部・皮膚科, 教授 (20129597)
西川 武二 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (50051579)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 表皮水疱症 / Herlitz / 出生前診断 / LAMB3 / ラミニン5 / 致死型 / 遺伝子診断 |
研究概要 |
Herlitz型表皮水疱症は、致死接合部型ともよばれ、表皮水疱症の中でも最も予後の悪いタイプである。Herlitz型表皮水疱症は常染色体劣性に遺伝するため、通常は健康な両親から突然罹患児が生まれケースが大半を占める。患者は生下時より全身に水疱、糜爛を生じ、多くはDICあるいは二次感染を併発し、ほとんどの症例は生後一年以内に死亡する。日本人Herlitz致死型先天性表皮水疱症患者における遺伝子変異部位の同定を試みたところ、日本人12症例においては、これまで欧米人のHerlitz致死型先天性表皮水疱症患者で頻繁に遭遇するLAMB3遺伝子におけるR42X変異やR635X変異は見られなかった。以上の結果から、日本人患者では人種特異的な、西欧人患者とはことなるユニークな変異により発症していることが示唆された。次に、では実際にどのような変異により生じているのかについて検討したところ、複数の血縁関係のない日本人家系においてこれまで世界で報告されていないLAMB3遺伝子の新しい変異が発見された。このデーターに基づき、2つの無関係な日本人Herlitz致死型家系において、DNAレベルでの出生前診断を施行し、安全正確な本症の胎児診断を日本人家系に対しても臨床応用することが可能となった。
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