研究課題/領域番号 |
07457197
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
石井 靖 福井医科大学, 医学部, 教授 (00026949)
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研究分担者 |
米倉 義晴 福井医科大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (60135572)
山田 弘樹 福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (70252004)
吉田 正徳 福井医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00166969)
山本 和高 福井医科大学, 医学部, 助教授 (50158268)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 癌の嫌気性エネルギー代謝 / MRスペクトロスコピー / Perfusion MRI / ^<18>FDG PET / 脳腫瘍の放射線治療 / 癌のエネルギー代謝 / 前立腺癌 / 脳腫瘍 / 放射線治療 / Radiosurgery |
研究概要 |
癌の画像診断に求められているものは、単なる存在診断に加えて質的診断の向上であり、そのことによって適確にstagingできて治療方針を確定し、加えて、治療をモニターすることで、その効果が判定できる。現在、^<18>FDGによるPETの方法が、これらの評価に最も信頼されているが、その特徴は、癌の嫌気性エネルギー代謝の亢進に着目したと言う特異性の高さにある。本法は、しかしながら一般的でない。そこで、近年、高性能となり高速化が推進されたMRにおいてPETと同等な代謝または機能の映像化を行う試みを行い、その臨床的有用性を、脳腫瘍の質的診断及び、放射線治療の効果判定についての検討を行った。 1)まず、MRスペクトロスコピー(MRS)で得られる代謝情報の検討については、^<18>FDGでみられる嫌気性代謝の亢進は、乳酸のピークの消長に相関している。治療効果においてCRの場合、既に20Gyにて乳酸は消失し、それは造影MRI所見に先行していた。PRの場合、20〜30Gyにて減少するも残存し、NCの場合には乳酸ピークの変動を認めなかった。すなわち、乳酸ピークは癌の嫌気性代謝の程度を反映していると考えられた。 2)次に、Dynamic MRIにおいて、造影剤投与後のSusceptibility Contrastの変化からPerfusion MRIを作成し、tumor vascularityを評価したが、放射線治療に伴うその消長は^<18>FDG及びMRSにおける乳酸の消長にほぼ相関した。 以上、1)及び2)の方法はともにPETによる方法と同等の臨床的価値を有するものと思われた。
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