研究課題/領域番号 |
07457206
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小山 司 北海道大学, 医学部, 教授 (10113557)
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研究分担者 |
小田垣 雄二 北海道大学, 医学部付属病院, 講師 (10221160)
大森 哲郎 北海道大学, 医学部, 助教授 (00221135)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | Schizophrenia / Methamphetamine / Nitric Oxide (NO) / Dopamine / 一酸化窒素生成 / グルタミン / NO合成酸素阻害剤 / 覚醒剤精神病 |
研究概要 |
覚醒剤精神病は精神分裂病の治療抵抗性、再発脆弱性に示唆を与える病態である。本研究では、覚醒剤精神病病態モデルとしての行動モデルおよび神経毒性モデルにおける一酸化窒素(NO)生成の役割について、行動科学的におよび神経化学的検討を同時に行った。 その結果、以下の知見を得た。 1)覚醒剤単回投与による急性行動効果を、NO合成酵素阻害薬の前投与が有意に抑制した。 2)同時に測定した覚醒剤単回投与による線条体での細胞外DA濃度の増加に対して、NO合成酵素阻害薬の投与は有意な影響を与えなかった。 3)覚醒剤慢性投与による常同行動に対する行動感作成立の程度を、NO合成酵素阻害薬の併用が減弱させる。 4)覚醒剤の短期間大量投与による線条件DA神経終末への神経毒性の程度を、NO合成酵素阻害薬の併用が減弱させる。 以上より、NO産生はDA系神経伝達とは別の経路あるいはDAによるDA受容体刺激以後の神経伝達過程を介して覚醒剤の急性行動効果発現に関与し、常同行動に対する行動感作形成にも影響することが明らかになった。さらに、NO産生は覚醒剤大量投与による線条体DA神経毒性にも関与することが明らかになった。
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