研究課題/領域番号 |
07457212
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
小阪 憲司 (小坂 憲司) 横浜市立大学, 医学部, 教授 (60023800)
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研究分担者 |
後藤 健一 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00254201)
小田原 俊成 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00244426)
大西 秀樹 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30275028)
井関 栄三 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30203061)
山田 芳輝 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70220415)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | びまん性レビー小体病 / レビー小体型痴呆 / レビー小体 / ユビキチン陽性神経突起 / 扁桃核 / アポリポたんぱくE / ユビキチン陽性変性神経突起 / ユビキチン陽性顆粒 / 海面状態 / ユビキチン陽性構造物 / タウン陽性ミクログリア / 老人斑 |
研究概要 |
びまん性レビー小体病(DLBD)は、われわれの提唱以来、国際的に注目され、研究が進められている。この3年間の主な研究成果は以下の通りである。 1.DLBDは多数の剖検例の検討により、日本でもアルツハイマー型痴呆(43.6%)、脳血管性痴呆(23.1%)に次いで3番目に多い(15.4%)ことが明らかにされた。 2.DLBDに特異的な内嗅皮質の海綿状態と海馬CA_<2-3>のユビキチン陽性神経突起は、免疫電顕検索により、ともに内嗅皮質の大型錐体細胞のシナプス前終末の変性に由来するもので相互に関連があること、これはperforant pathwayの変性によるもので、DLBDの記憶障害に重要な役割を演じていることが示唆された。 3.ユビキチン陽性神経突起は、海馬CA_<2-3>のほか、海馬傍回、扁桃核(特に中心核)、マイネルト基底核にもみられることが明らかになった。 4.DLBDで障害されやすい扁桃核のレビー小体、通常型での老人斑と神経原線維変化は、特に副底核と底核の内側部に多発することが明らかになった。 5.DLBD例の検索のなかで、大脳皮質・扁桃核には多数のレビー小体が出現するが、脳幹にはまれにしかみられない症例が見出され、それを大脳型レビー小体病と名付けた。 6.アポリポたんぱくについての分子生物学的研究により、通常型DLBDでは、アルツハイマー型痴呆と同様に、E4の頻度が高いが、純粋型ではそうではないことが明らかにされた。 7.DLBDではムスカリン性アセチルコリンM_2受容体の選択的な減少がある可能性が示唆された。
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