研究課題/領域番号 |
07457227
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
出村 博 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (90075226)
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研究分担者 |
成瀬 光栄 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (40120018)
芝崎 保 日本医科大学, 医学部, 助教授 (00147399)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 血管作動性物質 / 高血圧 / ストレス / オンコジーン / 中枢神経核 |
研究概要 |
正常血圧ラットに拘束ストレスを与え、脳内のET-1とbNOSmRNA発現を、各々RT-PCR、RNAseプロテクションアッセイにて検討した。ET-1mRNA発現は脳幹部で最大で、拘束ストレスにて、大脳、視床下部で減少を示した。bNOSmRNAは小脳が最大で、拘束ストレスにて視床下部で著増を示した。急性ストレスに際し、血圧調節に関わりの深い視床下部のETやbNOS遺伝子は各々減少、増加し、血圧上昇し拮抗する事が示唆され、脳内ETやNOもストレス受容機構の一端を担うと考えられた。 正常血圧ラットにNOC-18を脳室内、L-NAMEを静脈内投与し、c-fos遺伝子の発現をin situ hybridization法にて解析した。NOC-18投与では血圧は低下し、視床下部神経核においてc-fos mRNAの発現が、L-NAME投与後で血圧は上昇し、室傍核、孤束核でc-fos mRNAの発現増加がみられ、NOが中枢性の降圧機構に関与している可能性が示唆された。 SHR-SPの視床下部室傍核、視索上核のET-1とbNOSmRNAの発現をin situ hybridizationにて検討した。正常血圧ラットに比し、bNOSmRNAの発現が有意に減少し、NOの産生低下がSHR-SPの高血圧の発症・進展に関与すると考えられた。 SHR-SPの拘束ストレス後の視床下部神経核のオンコジーン、CRF、CRF受容体、ET-1、bNOSの核mRNA発現を検討した。対照に比べ、拘束ストレス2時間後の室傍核のCRF、CRF受容体mRNAの発現が亢進、SHR-SPでのストレスに対する下垂体-副腎系の過剰反応が、視床下部レベルで生じていることが示唆された。ストレス30分後室傍核のCRF hnRN、Ac-fos、jun B、NGFI-B mRNAの発現はSHR-SPでより増加し、この変化は高血圧発症以前でも認められ、SHR-SPにおけるストレス後のCRFおよびオンコジーンの発現亢進は、高血圧の結果ではなく、高血圧の発症自体に関与していることが示唆された。
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