研究課題/領域番号 |
07457230
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
大野 竜三 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70093002)
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研究分担者 |
柳 光章 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員
飛田 規 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員
竹下 明裕 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (00242769)
大西 一功 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80252170)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / MDS / erythropoietin receptor / thrombopoietin receptor / CD34 / CD38 / Glycophorin A / Glycoprotein IIb / IIIa / エリスロポイエチンレセプター / Glycophorin-A |
研究概要 |
造血器疾患では、サイトカインレセプターの発現量およびその後のシグナル伝達の異常が報告されている。しかし、培養細胞株やコロニー形成細胞とは異なり、臨床検体上のサイトカインレセプターの測定は発現量が微量であること、目的細胞の単離方法等の問題から充分な情報が得られていない。そこで我々は、赤芽球系、巨核球系細胞の主要な分化増殖因子であるエリスロポエチン(EPO)、トロンボポエチン(TPO)について、non-isotopic ligand binding assay法を用いて臨床検体上のレセプターの発現量をphenotype別に解析し、骨髄異形成症候群(MDS)における発現の量的異常を検討した。細胞株および健常人、MDS患者の骨髄細胞をビオチン化したEPOあるいはTPOとインキュベーション後ストレプトアビジン標識RED670にて染色し、蛍光強度をFACSにて測定し、蛍光強度とKolmogorov-Smirnov検定上のD値よりEPOレセプター(EPO-R)およびTPOレセプター(TPO-R)発現量を検討した。また、蛍光標識CD34, CD38, Glycophorin A, Glycoprotein IIb/IIIaに対するモノクローナル抗体との同時染色により、phenotype別のレセプターの発現量を解析した。その結果、細胞株にて本測定法の特異性を認め、健常人骨髄細胞のGlycophrin A, CD34分画等でEPO-R発現量を、Glycoprotein IIb/IIIa、CD34分画等でTPO-R発現量を同定できた。MDSにおいては、EPO-RおよびTPO-R発現量はいずれのphenotypeにおいても減少していた。本研究により、non-isotopic ligand binding assay法を用いて、赤芽球系細胞上のEPO-R発現および巨核球系細胞上のTPO-R発現を簡便、特異的、高感度、phenotype別に定量できた。MDSではEPO-RおよびTPO-R発現量の減少が認められることより、これらのレセプター遺伝子導入による遺伝子治療の可能性が示唆されたため、その検討を開始した。
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