研究課題/領域番号 |
07457291
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
人見 滋樹 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (80173186)
|
研究分担者 |
板東 徹 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (20293954)
和田 洋巳 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (90167205)
横見瀬 裕保 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (80231728)
乾 健二 京都大学, 胸部疾患研究所, 講師 (10193567)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 同種移植 / 気管移植 / 凍結保存 / 免疫抑制 / トレハロース / 分離気管移植 / 冷凍保存 / 抗原性除去 / 長期保存 |
研究概要 |
本研究では、細胞保護効果のある二糖類トレハロースを含む気管凍結保存液による気管の長期凍結保存の可能性、長期凍結保存によるグラフトの免疫原性の除去の可能性、生着可能な気管グラフトの長さ、気管グラフト血流供給の改善を目的とした新しい気管移植手術法(分離気管移植)の検討を行った。細胞膜保護物質である二糖類トレハロースを0.1mol/L含んだ新しい気管冷凍保存液(TC液)を用いることによって犬自家気管移植グラフトの1ヶ月間の凍結保存が可能であることを確認した。TC液を用いた9ヶ月間の犬気管冷凍保存により、気管グラフトの免疫原性を除去することが明らかになった。また、長さ10軟骨輪の大量放射線照射後の犬自家気管移植を行った結果、大網被覆を併用してもグラフトの血流が不足しており、移植気管の血流を改善する工夫が必要であることが判明した。気管グラフトの中央を一度切断し、大網を挿入して再吻合する新しい気管移植手術方法(分離気管移植)により、気管グラフトの血流供給を改善し10軟骨輪の犬自家気管移植を可能にすることを明らかにした。これら2つの新しい方法を併用し、免疫抑制剤を用いない広範囲の気管移植を試みたが、グラフトのviabilityを保持することは困難であった。今後、グラフトのviabilityの保持と抗原性の除去という2つの条件が両立しうる条件を明らかにすることにより、臨床応用可能な気管移植方法の確立が期待される。
|