研究課題/領域番号 |
07457312
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉田 純 名古屋大学, 医学部, 教授 (40158449)
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研究分担者 |
萩原 正敏 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (10208423)
若林 俊彦 名古屋大学, 医学部, 講師 (50220835)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 脳腫瘍 / インターフェロン / 腫瘍壊死因子 / 遺伝子 / リポソーム / NF-kB / リン酸化蛋白 / シグナル伝達 / NF-κB |
研究概要 |
サイトカイン(インターフェロン、腫瘍壊死因子等)遺伝子をグリオーマ細胞に導入したときに観察される抗腫瘍効果のメカニズムの解明を目的とした。特にサイトカイン遺伝子導入グリオーマ細胞におけるシグナル伝達系及び産生されるサイトカインによる抗腫瘍効果について検討した。 (1)インターフェロンや腫瘍壊死因子を外来性に添加した場合 β型インターフェロン(IFN-β)および腫瘍壊死因子(TNF-α)をはじめとするサイトカインに対する反応性はグリオーマ細胞株ごとで異なる。これにはチロシンリン酸化タンパクのリン酸化状態の量的あるいは経時的違いとNF-kBに代表される核内転写因子の反応性の違い、特にNF-kBのdimerizationの違いが大きく関与していると考えられた (2)インターフェロンや腫瘍壊死因子の遺伝子を導入した場合 インターフェロンおよび腫瘍壊死因子の遺伝子を導入することで蛋白の添加の場合よりはるかに強い抗腫瘍効果が誘導された。遺伝子を導入された細胞の一部はTUNEL法で陽性所見を示したため、その細胞死にアポトーシスの関与が強く示唆された。このことはビデオ型微分干渉顕微鏡による観察からも裏付けられた。しかしながら抗Fas抗体によるアポトーシスとは若干異なった点もあり、今後検討を要す。また蛋白の投与と遺伝子導入との間の反応性の違いはインターフェロン関連タンパクのひとつである2,5ASの活性やグリオーマ細胞表面のCD95の発現、さらにはin vivo実験における免疫反応でも認められた。
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