研究課題/領域番号 |
07457337
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
神宮司 誠也 九州大学, 医学部, 講師 (80235829)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
|
キーワード | 関節軟骨 / 成長因子 / 変形性関節症 / 軟骨修復 |
研究概要 |
本研究により、以下の実験を行った。 1)in vivoでの軟骨損傷関節及び正常関節軟骨への成長因子投与による影響。 今までの報告等から、軟骨組織を誘導する成長因子としてBasic Fibroblast Growth Factor(bFGF)を選んだ。動物実験としては、ラビットを用いた広範軟骨欠損に対するbFGF投与の効果、さらに正常関節軟骨に対する影響を検討する目的にてマウス関節内投与の効果について検討した。ラビット大腿骨遠位部の関節軟骨前方ほぼ半分の関節軟骨を欠損させ、bFGFを単回投与した。新生軟骨は島状に形成され、損傷部を全体に覆うような修復は認められなかった。叉、関節軟骨辺縁部の骨棘形成や滑膜増生も見られ、投与方法に問題があると考えられた。一方、マウス関節内投与では関節軟骨組織増大が観察された。同実験には2)で確立した増殖期細胞を同定する方法を用いた。 2)成長因子投与による細胞増殖への影響を組織にて検討する方法の確立。 軟骨形成の観察できる骨折治癒過程において増殖期細胞のマーカーであるproliferating cell nuclear antigenを免疫染色法により検討し、同方法を確立した。 3)関節症関節における成長因子の発現。 成長因子投与に際し、関節症関節内に存在する軟骨細胞等が発現している成長因子について検討する必要がある。特に関節症関節にて形成される骨棘における成長因子の発現について検討している。これまでに、insulin-like growth factor-lが発現していることを明らかにした。 4)ヒト変形性関節症における修復反応 ヒトの変形性関節症において手術後、軟骨修復反応が認められることがある。変形性股関節症に対する外反骨切り手術後の関節軟骨修復について臨床例を検討した。
|