研究課題/領域番号 |
07457343
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
東田 紀彦 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60131025)
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研究分担者 |
湯浅 泰廣 金沢医科大学, 医学部, 助手 (90288291)
桝谷 厚志 金沢医科大学, 医学部, 助手 (80288290)
島村 英理子 金沢医科大学, 医学部, 助手 (00267741)
島田 ひろき 金沢医科大学, 医学部, 助手 (60278108)
平井 圭一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60027092)
水谷 善弘 金沢医科大学, 医学部, 助手 (10257470)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 神経異種移植 / 神経同種移植 / 人工神経 / 神経再生 / ラミニン / フィブロネクチン / コラーゲン / 神経成長因子 / 末梢神経 / 神経移植 |
研究概要 |
切断された末梢神経の再生を誘導するための生体内吸収型人工神経補助グラフトの開発と、末梢神経同種移植における免疫抑制方法を検討し、次の成果を得た。 1.生体内吸収型コラーゲン神経再生補助グラフトの研究 豚皮から酢酸抽出されたI型コラーゲンを用い電極吸着法で直径2mm、長さ12mmのコラーゲン外筒を作製し、同じコラーゲンから湿式紡績法で得た直径70μmのコラーゲン糸を100本同外筒の中に長軸方向に入れたグラフトを準備した。このグラフトにPBSに溶解したラミニン,フィブロネクチン,NGF-7Sを吸着させ、Wistarラット成体の座骨神経欠失部に埋植した。移植30日目、グラフトのコラーゲンは全て吸収消失したが腓腹筋から誘発筋電図が得られ、グラフトを越えて神経が抹梢まで成長再生したことが示された。ラミニン,フィブロネクチン,NGFの三重コーティング処理グラフトが最も速やかに神経組織を再生発達させたが、NGFのみをコーティングしたグラフトにおいても、知覚ニューロン、運動ニューロンの成長発達が促進された。 2.組織適合抗原が異なる同種間および異種間の神経再生 SHRラットからF344ラットへの同種間座骨神経移植とHartrayモルモットからF344ラットへの異種間移植を行うとき、新鮮未処理神経グラフトでは多数のリンパ球浸潤と再生神経破壊がみられた。神経片を凍結融解処理することによってやや良好な神経組織の再生をみたが、MCVにおいて正常神経より劣っており、少数のリンパ球浸潤が認められた。ドナーグラフトをtritonX-100で前処理すると、移植後リンパ球浸潤は有意に抑制され、さらにラミニン、フィブロネクチン、NGFをコーティングすると神経繊維の再生成長は有意に促進された。リンパ球浸潤をさらに抑制するために免疫抑制剤FK506を使用したところ、メーカー推奨の人体許容量ではラットに対する副作用が強く、その10分の1量でリンパ球浸潤を抑制した。
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