研究課題/領域番号 |
07457344
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
三井 忠夫 (1997) 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90065558)
丹羽 滋郎 (1995-1996) 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70065530)
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研究分担者 |
桑原 岳史 愛知医科大学, 医学部, 助手 (30234628)
加藤 知里 愛知医科大学, 医学部, 助手 (90247693)
奥村 猛 愛知医科大学, 医学部, 助手 (30214076)
岩崎 慎一 愛知医科大学, 医学部, 助手 (10160095)
吉川 和宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60109759)
三井 忠夫 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90065558)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / 大腸菌 / OmpC / RA / 腸内細菌共通抗原 / 抗大腸菌抗体 |
研究概要 |
青木らは腸内細菌共通抗原を多量に含む大腸菌O:14株加熱死菌を家兎に長期感作することにより、血清中にヒトのリウマトイド因子に相当するリウマトイド因子様物質が高率に陽性となり、関節局所においては、リンパ瀘胞やパンヌス形成を伴う病理形態を示す慢性多発性関節炎で、ヒトのRAに類似した関節炎が発症するモデルを作成した。この結果からヒトRAと大腸菌抗原との関連を検討するため、RA患者血清について大腸菌O:14株加熱死菌に対する抗体価をELISA法を用いて測定し、血清、関節液の何れにおいてもRA患者群は有意に高値を示し、抗大腸菌抗体価の上昇はヒトRAと関連ある結果が得られた。さらに関節液中の抗大腸薗抗体対応抗原の検出と滑膜組織内局在の免疫病理学的検討を行ったところ、精製抗大腸菌抗体を用いたサンドウィッチELISA法で関節液中に抗原を検出することができた。また、Western blotting法で抗大腸菌抗体対応抗原の解析を行ったところ、35kD (OmpA)、38kD (OmpC)のバンドが観察され、35kD、38kD蛋白のアミノ酸配列はそれぞれ大腸菌O:14と他の腸内細菌間において分子相同性を示し,さらに38kD (OmpC)蛋白はヒトHLA-DR抗原との分子相同性が認められた。この分子相同性のある部分のHLA-DRのペプチドを合成し,RA患者リンパ球のこのペプチドに対する反応性を検討したところ反応性が認められ、RA患者リンパ球にはこのペプチドに対して反応性のある事が明らかとなった。RAに対する疾患感受性と関連するHLA-DR4と大腸菌の熱ショック蛋白であるdnaJとの分子相同性も報告されており、大腸菌感染を引き金として分子相同性のある自己のHLA-DR分子に対する自己免疫状態が誘導され、自己の細胞,組織を攻撃してしまう可能性も考えられる。
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