研究課題/領域番号 |
07457353
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小林 勉 金沢大学, 医学部, 教授 (40019922)
|
研究分担者 |
松本 豊 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (90262584)
田代 勝己 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (30242556)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
|
キーワード | 呼吸窮迫症候群 / サーファクタント蛋白 / 補充療法 / エンドトキシン / エラスターゼ / 表面張力 / 肺血管抵抗 / ラット / 急性呼吸窮迫症候群 / pH / 静的肺圧量特性 / 静的肺圧量曲線 / ウサギ未熟胎仔 / サーファクタント補充療法 / サーファクタント関連蛋白 / 噴霧吸入法 / 血液ガス / 硝子膜 |
研究概要 |
(1)成人(急性)呼吸窮迫症候群(ARDS)の可逆期判定実験:ラットにエンドトキシン、エラスターゼ、リゾレシチン、および抗サーファクタント蛋白B抗体などを投与した実験で、動脈血酸素分圧(PaO_2)が低下し始めてから6時間以内は、サーファクタント補充療法により症状が改善する可逆期であることが判明した。しかし、PaO_2が低下し始めた時点から、肺胞には硝子膜の形成が認められたので、この時点から器質的変化を防止する措置(人口呼吸法の改善やサーファクタント補充療法など)を開始する必要があると結論された。 (2)サーファクタント投与方法の検討と人工製品の開発:ラットのARDS様の呼吸不全に対し、5時間以内に天然加工型サーファクタント(SurfactantCK)を噴霧吸入させると、症状が改善し、不可逆期への移行を6時間は遅らせることが出来た。また、合成のジパルミトイールレシチン、ホスファチジルグリセロール、ジオレイ-リルシチン(60:20:20)にサーファクタント蛋白のSP-BとSP-Cを0.7%と1.4%ずつ加えた人工製品でも、上記の効果を得ることができた。 (3)肺サーファクタントの状態と肺血管抵抗の関係:サーファクタントが不活化すると、その肺胞の毛細血管が拡張し、換気-血流比が極度に小さくなることを見い出した。この所見は、ARDSにおける低酸素血症の発生機序を明確にしたもので、呼吸管理学上、意義あるものと考えられた。 (4)ARDSの早期診断に関する検討:気管内より吸引した液体の表面活性を測定することにより、ARDSの早期診断が可能であることを予測させる所見を得た。検討を続行中である。
|