研究課題/領域番号 |
07457380
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
伊吹 令人 群馬大学, 医学部, 教授 (40008256)
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研究分担者 |
安部 由美子 群馬大学, 医学部, 教務員 (70261857)
峯岸 敬 群馬大学, 医学部, 講師 (00209842)
鹿沼 達哉 群馬大学, 医学部, 助手 (90241885)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1995年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 卵胞 / 顆粒膜細胞 / アクチビン / フォリスタチン / インヒビン / ゴナドトロピンレセプター / ミドカイン / FSHレセプター / LH / GCGレセプター |
研究概要 |
卵胞局所で産生される生理活性物質の作用を明らかにすることは、卵胞発育の基礎的理解と臨床応用に必要であり、卵胞液より単離されたアクチビン、フォリスタチンの作用、ゴナドトロピンレセプターとの相互作用を中心に、近年単離されたミドカインの作用やステロイド代謝酵素についても検討した。 卵巣顆粒膜細胞でのフォリスタチンの産生はアクチビンやFSHにより促進されること、cAMP、PMA共にフォリスタチンの産生を促進することを明らかとした。これよりフォリスタチン産生の調節にはPKAとPKCの両シグナル伝達系が関与してる可能性が考えられた。また、アクチビンによるFSHレセプターの誘導作用はフォリスタチンにより抑制されることより局所でアクチビン作用の調節機構が働いていることが示された。一方、近年発見されたへパリン結合性成長分化因子の一つであるミドカインが卵胞液中に存在することが報告されていたが、In situ hybridization法によりミドカインのmRNAは顆粒膜細胞に局在することを証明し、顆粒膜細胞に於けるミドカインの産生はFSHやレチノイン酸により促進されること、cAMPはFSHと同様の促進作用を示すこと等も報告した。更に、subtraction hybridization法により、ゴナドトロピン投与後早期に卵胞莢膜細胞で発現されるステロイド代謝酵素についても報告した。また、ヒトの卵胞発育機序の研究に有用なアッセイ法として、ヒトFSHレセプターを発現したCHO細胞を用いたFSH bioassay法を確立するとともに、インヒビンのアッセイ法の改良を検討した。
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