配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
研究概要 |
子宮内膜の増殖と分化,あるいは着床におけるKGFの役割を明らかにする目的で,子宮内膜KGFmRNAの月経周期に伴う変化、脱落膜化過程における変化、KGF受容体(KGF-R)mRNAのヒト妊娠初期絨毛細胞や絨毛癌細胞株(Bewo細胞)における発現,KGFのこれら細胞に対する細胞増殖効果,hCG分泌効果などについて検討した. その結果,子宮内膜におけるKGFmRNA量は,増殖期に比較して,分泌期や脱落膜において増加したことから、KGFの遺伝子発現がプロゲステロンにより誘導されることが示唆された。一方,妊娠初期ヒト絨毛においては,KGF-RmRNAが認められ,同細胞にはKGFmRNAも検出されることから,脱落膜や繊毛自身で産生されたKGFが絨毛細胞に作用(オートクリン,パラクリン)している可能性を見出した.KGFの絨毛細胞に対する作用としては,細胞増殖効果よりもhCG分泌を促進するという事実が明らかになり,KGFは絨毛細胞の分化に関与していると考えられた.以上より,KGFは子宮内膜/脱落膜-絨毛間の相互作用において重要な役割を果たしていると考えられる
|