研究課題/領域番号 |
07457418
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
宇山 昌延 関西医科大学, 医学部, 教授 (30025580)
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研究分担者 |
宮代 美樹 関西医科大学, 医学部, 助手 (00288838)
山田 晴彦 関西医科大学, 医学部, 助手 (50288841)
緒方 奈保子 関西医科大学, 医学部, 講師 (60204062)
高橋 寛二 関西医科大学, 医学部, 講師 (60216710)
岡見 豊一 関西医科大学, 医学部, 講師 (80224054)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | vascular endothelial growth factor(VEGF) / basic fibroblast growth factor(b-FGF) / b-FGF receptor / transforming growth factor-β(TGF-β) / in situ hybridization / 網膜色素上皮 / 眼内血管新生 / 眼内組織増殖 / vascular endothelial growth factor (VEGF) / basic fibroblast growth factor (b-FGF) / transforming growth factor-β (TGF-β) / 眼内新生血管 |
研究概要 |
眼内組織増殖に関与する細胞成長因子を分子生物学的手法により証明するため実験研究を行った。 1.網膜光凝固後の網膜色素上皮による創傷修復過程における各種細胞成長因子の証明 1)ラット眼及びサル眼の網膜に弱いレーザー光凝固を行い、網膜色素上皮の増殖を主とした創傷治癒病巣において,basic fibroblast growth factor(bFGF)、FGF-receptor 1、transforming growth factor-β(TGFβ群)、vascular endothelial growth factor(VEGF)を免疫組織化学的染色およびin situ hybridizationにより局所にその発現を証明した。いずれの因子も光凝固2日から1週間の間に強い発現がみられた。 2)光凝固後、局所にあらわれるmacrophageの起源の検索 ラット眼に弱い光凝固を行い、光凝固病巣にあらわれるmacrophageを免疫組織科学的に染色すると、主としてED1(macrophage/monocyle抗体)に染色した。これは網膜下腔における色素を貪食したmacrophageは従来、網膜色素上皮由来と思われていたが、実は血液単球由来であることを示した。 2.実験的脈絡膜新生血管における各種細胞成長因子の証明 ラット眼に強いレーザー光凝固を行い、脈絡膜新生血管を実験的に作成し、局所に上記の1)で示した、各種細胞成長因子の関与を免疫組織化学的手法およびin situ hybridizationによって証明した。光凝固後3日に最も強い発現をみた。 3.実験的脈絡膜新生血管に対するインターフェロンβの効果 サル眼、ラット眼に作製した脈絡膜新生血管はインターフェロンβの全身投与によって退縮に向かった。これは、インターフェロンが網膜色素上皮の増殖を促進することによった。 これらの分子生物学的手法による網膜病変での各種細胞成長因子の証明は、その病理発生機序の解明ならびに今後の新しい薬物療法の基礎となる重要な知見である。
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