研究課題/領域番号 |
07457462
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山崎 宗与 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (30050032)
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研究分担者 |
安孫子 宜光 (安孫子 宣光) 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050086)
松島 潔 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (00157306)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 歯髄細胞 / レーザー照射 / アルカリフォスファターゼ / オステオカルシン / bone nodule / 石灰化機構 / 歯髄培養細胞 / レーザー / 硬組織形成能 / 骨形成誘導タンパク |
研究概要 |
レーザー照射による歯髄の硬組織形成能および硬組織形成に深く関与している細胞外マトリックス代謝への影響を歯髄培養細胞を用いて検討した。歯髄培養細胞は抜去された根尖未完成の第3大臼歯からout growthさせ、6から9代継代培養したものを本研究に供した。低出力レーザー照射はGa-Al-As半導体レーザー治療器(パナラス1000、波長830nm、出力600mw、松下産業機器)を用い、照射量は10分間で3.75J/cm^2となるようにした。 レーザー照射による硬組織形成への影響について、レーザー照射群では未照射群に対して、bone nodule形成数は5周目で178%(10分照射)、129%(5分照射)の増加、alikaline phospha+ase活性は12日目で71%(10分照射)、72%(5分照射)の減少およびosteocalcin産生量は18日目で147%(10分照射)、60%(5分照射)の増加が認められた。PT-PCR法よる遺伝子発現レベルでの観察においてもcollagen type I、osteocalcinがそれぞれ7日目、14日目の観察でレーザー照射群では未照射群に対して、mRNA発現の増強が認められた。 レーザー照射による歯髄の細胞外マトリックス代謝への影響では、Lactobacillus caseiから抽出したペプチドグリカンをHDPに作用させると炎症性サイトカインであるIL-6の産生が増加し、そのIL-6が細胞外マトリックスの破壊に関与しているplasminogen activatorの活性を上昇させ、レーザー照射をすることによって、IL-1βの産生が54%(5分照射)、56%(10分照射)およびIL-6の産生が33%(5分照射)、43%(10分照射)減少した。 以上のことから、レーザー照射によって、collagen、osteocalcinなどの産生が増加し、硬組織形成が促進され、また、歯髄炎の進展および硬組織形成に深く関与している細胞外マトリックス破壊が抑制され、硬組織形成が促進されることが示唆された。
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