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クラウン・ブリッジによる補綴が歯牙の変位に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07457468
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

長谷川 成男  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (70014074)

研究分担者 三浦 宏之  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40199956)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1995年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード三次元微小変位計 / 歯牙の変位経路 / 歯周組織の歪み / 連結固定
研究概要

三次元型の微小変位計を作製し,健常者の歯牙の機能時の変位様相ほより詳細に検討するとともに,クラウン,ブリッジによる歯冠補綴により,歯牙の変位がどの様な影響を受けるかを明らかにした。キャリブレーションの結果,新型の微小変位計M-3型は近遠心,頬舌,歯軸三方向ともに±200μmの範囲内において±2%以下の精度で感度方向の変位に対してのみリニアな出力を示し,歯牙の変位経路の測定に対し十分な精度を有していた。
歯牙は粘弾性体である歯根膜によって顎骨に植立されており,咀嚼時に機能力を受けると,歯槽骨の中に押し込まれて上顎臼歯部は口蓋側遠心歯根方向へ,下顎臼歯部は舌側方向へ変位し,歯牙および顎骨が受ける衝撃を緩衝している。一方,安静時には歯根膜内の血流によって機能時の変位方向と対向する方向に脈動を受け,機能時に変位した歯牙を復位させている。さらに,機能時に隣接歯間距離が減少することから,安静時に隣接歯間には歯間接触力は作用せず,互いに負荷を受けることなく各種の機能力を受け入れることができる状態にある。そして,機能時に,歯牙は歯槽骨の中へ押し込まれながら歯列弓の幅径を狭める方向に変位するとともに,隣接歯と緊密に接触することによって隣接歯間関係は負荷状態となり,歯間部を食片圧入などから保護して咀嚼機能を営んでいる。
咬合力による歯周組織の歪みによっても歯牙は,咬合接触関係のある健常歯の三次元変位と類似した変位経路を示し,臼歯全体という単位で調和して機能しており,歯冠補綴に際しては,機能力による歯周組織の歪みの現れである変位経路を乱さないような咬合接触関係の構成が,歯周組織の正常な動態を維持していく上に重要であると考えられる。
連結固定が牙の変位経路に及ぼす影響を調べる結果,1歯欠損程度のブリッジ補綴による歯牙の連結固定が支台歯の歯周組織に障害を与えることは少ないと考える。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 三浦宏之: "歯牙の変位経路の三次元測定法について" 日本顎口腔機能学会雑誌. 2. 1-10 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 古木譲: "ブリッジによる連結が歯牙の変位経路に及ぼす影響" 口腔病学会雑誌. 62. 332- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 益田高行: "咬合力による上顎臼歯部歯周組織の歪みの三次元的測定" 日本補綴歯科学会雑誌. 40. 154-159 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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