研究課題/領域番号 |
07457482
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
木村 博人 弘前大学, 医学部, 教授 (90142851)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 難治性感染症 / MRSA / 好中球 / 抗菌剤 / 強酸性水 / 協同的殺菌作用 / 活性酸素産生能 / フローサイトメトリー |
研究概要 |
当該研究期間に於いて、顎口腔領域の難治性疾患患者の末梢血好中球の機能異常をO_2^<・->産生能を指標として検討した。さらに好中球の貧食殺菌能と抗菌剤との協同的殺菌作用の有無をO_2^<・->産生能を指標として検討した。また、臨床分離菌株を強酸性水により前処理を加え、菌体の貧食に伴う好中球のO_2^<・->産生能と好中球膜表面でのインテグリン分子の発現を測定し、強酸性水の殺菌作用を検討した。その結果、 1.口腔癌患者12例、顎骨骨髄炎患者6例の好中球O_2^<・->産生能は健常人に比べ低値を示すことが確認され、口腔癌患者6例はMRSAによる術後感染を合併した。 2.ある種の抗生物質(アスポキシシリン、硫酸ネチルマイシン、硫酸イセパマイシン、フレロキサシン)はO_2^<・->産生を増強し協同的殺菌作用を示すこと、アスポキシシリン、硫酸ネチルマイシン、フレロキサシンの効果は好中球膜表面のC3bレセプターの発現増強によることが明らかにされた。 3.分離培養された黄色ブドウ球菌1×10^8個/mlを30秒間強酸性水処理を施し、細菌の貧食に伴う好中球O_2^<・->産生能を測定した結果、処理により約50%の細菌が障害を受けること、更に、好中球膜表面のCD11b、CD18の発現を解析した結果、処理により約70〜80%の菌が生物活性を失うことが明らかにされた。 4.MRSA罹患症例において感染部位を強酸性水を用いて局所洗浄した所、強酸性水の臨床的有用性が確認された。また、MRSA感染症における抗菌剤Vancomycinの至適投与基準を血中濃度モニタリングにより確立し得た。 以上の研究成果から、難治性感染症患者の治療に於いては、患者の末梢血好中球O_2^<・->産生能を指標とし、O_2^<・->産生の増強作用を示す抗生物質を選択投与することの有用性が示唆された。強酸性水は病原性細菌に致死的効果を示し、臨床上、積極的に応用されるべきものと思われた。
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