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骨形成に関与する非コラーゲン性蛋白とそれらを調節する蛋白分解酵素に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457498
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

石橋 克禮  鶴見大学, 歯学部, 教授 (20013980)

研究分担者 山近 重生  鶴見大学, 歯学部, 助手 (60182565)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
キーワードウシ骨基質 / 非コラーゲン性蛋白 / オステオネクチン / タンパク分解酵素
研究概要

脱灰したウシの皮質骨から、トリス緩衝液、塩化ナトリウム溶液、塩酸グアニジン溶液を用いて段階的に可溶性成分を抽出した。これらを濃縮して粗酵素標品としたが、グアニジン抽出画分はこの操作で白濁を生じたため、さらに上清(GS画分)と沈澱(GR画分)に分離した。これらの粗酵素標品のプロテアーゼ活性をグラチンあるいはカゼインを基質として調べたところ、すべてに活性を認め、各粗酵素標品間での活性は一致していた。つぎに塩化ナトリウム抽出画分(N画分)よりオステオネクチンを精製して基質として分解活性を調べたところ、GR画分で強い活性を示し、N画分には認めなかった。この結果、ゲラチンあるいはガゼインに対して分解活性を示す酵素によってオステオネクチンの分解が起こっているとは考え難く、オステオネクチンを特異的に分解する酵素の存在が示唆されたため、この酵素のより詳細な生化学的特徴についてさらに検討を加えた。
オステオネクチン分解活性はCa^<2+>の存在下でのみ認められ、活性発現に活性化剤を必要とせず、EDTAまたは1,10-phenanthrolineを反応液中に加えることにより活性が阻害された。オステオネクチンの反応生成物はSDS-PAGEで分子量26kDa、22kDa、20kDa、16kDa、14kDaのバンドとして認められたが、このうち26kDa、22kDa、20kDaのバンドはintactなオステオネクチンよりコラーゲンに強い親和性を示す抽出画分にも認められた。
以上の結果から、オステオネクチン分解酵素はメタロプロテアーゼの一種であり、生体内では活性型の酵素として骨基質のコラーゲンに結合して存在しているものと考えられた。また、この酵素は骨吸収時に単に骨基質中のオステオネクチンを分解するために働くのではなく、オステオネクチンを分解することによりその分解物のコラーゲンへの接着性を増加させるために働く可能性を推測された。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山近重生: "ウシ骨基質中のオステオネクチン分解酵素活性に関する研究" 鶴見歯学. 22. 235-251 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeo YAMACHIKA: "Osteonectin Degrading Activity in Calf Bone Matrix" Tsurumi Univ.Dent.J.22 (2). 235-251 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山近重生: "ウシ骨基質中のオステオネクチン分解酵素活性に関する研究" 鶴見歯学. 22巻2号. 235-251 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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