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歯の移動を破骨細胞のエネルギー活性から評価する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457513
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

桑原 洋助  鶴見大学, 歯学部, 教授 (30064348)

研究分担者 野田 晃司  鶴見大学, 歯学部, 助手 (10148059)
中村 芳樹  鶴見大学, 歯学部, 講師 (10097321)
田中 隆  鶴見大学, 歯学部, 助手 (50271367)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
キーワードニッケルチタン / ステンレス / チトクローム C オキシダーゼ / エネルギー活性 / 強い矯正力 / 弱い矯正力 / 最適な矯正力 / 破骨細胞 / 歯の移動 / 変性組織 / 歯根吸収 / ニッケルチタン金属線 / チトクローム酸化酵素 / 画像処理
研究概要

本研究の目的は、破骨細胞のcytochrome c oxidaseをATP産生の指標として検出し、数値化することによって圧迫側歯根膜に出現する破骨細胞、破歯細胞、多核巨細胞を定量化し、更に歯根吸収面、血管断面、変性組織、歯根膜などの面積を測定することによって歯の移動をエネルギー活性によるバイオメカニクス的観点から再評価することである。実験方法は、弾性と力の強さが異なった7実験群について各々歯の移動を1日間、7日間、14日間、21日間、28日間行い、合計35の実験群ついて破骨細胞のcytochrome c oxidase活性を中心に画像処理によって定量化し比較検討を行った。ラットの上顎第一臼歯に対しNT矯正線を用いて0.8gの持続的矯正力を付加することにより変性組織と非生理的歯根吸収を認めない歯の移動を行うことができた0.8gの力はヒト第一小臼歯に換算して6.8〜8.3gに相当する。この実験群の圧迫側歯槽骨表面には高いcytochrome c oxidase活性を示す破骨細胞が多数認められ、直接性吸収を行っていた。しかしながら、歯の移動量はわずかであり、臨床への適用は困難であると思われた。他方、最も大きな歯の移動を示したのはNT矯正線を用いて8gの持続的な矯正力を付加した実験群であった。この実験群では破骨細胞、破歯細胞、多核巨細胞のすべてに高い酵素活性が認められ。圧迫側歯根膜の積極的な再構築を伺い知ることができた。因に、8gの矯正力はヒト第一小臼歯に換算して68〜83g程度であり、犬歯の遠心移動に用いられる力に近い値である。今回の実験で得られた我々の結果は、大きな歯の移動が多数の破骨細胞の高いエネルギー活性によってもたらせることを示唆するものであると同時に臨床経験的に歯が早く移動すると思われる矯正力に対する組織学的および数値的裏付けとして利用価値があるものと思われる。

報告書

(3件)
  • 1997 研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Noda, Y.Nakamura, Y.Kuwahara: "Cytochrome c oxidase activity in multinucleated giant cells resorbing degenerating tissue during experimental tooth movement" J.Japan Orthodontic Society.Vol.56. 339-347 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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