研究課題/領域番号 |
07457533
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
栗原 堅三 (栗原 賢三) 北海道大学, 薬学部, 教授 (00016114)
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研究分担者 |
庄司 隆行 北海道大学, 薬学部, 教務職員 (00241349)
柏柳 誠 北海道大学, 薬学部, 助手 (20169436)
松岡 一郎 北海道大学, 薬学部, 助手 (40157269)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | ホスファチジン酸 / リポ蛋白質 / フェロモン / 尿 / 鋤鼻器 / サイクリックAMP / IP_3 / ラット / ファスファチジン酸 / G蛋白質共役型受容体 / 味細胞 / 嗅細胞 / 情報変換機構 / グアニル酸シク-ラーゼ / クローニング / G-蛋白質共役型受容体 / カエル |
研究概要 |
単一の嗅線毛から匂い応答を記録した。この結果、単一の嗅線毛は、ほとんど全ての匂いに応答することがわかった。この結果は、一つの嗅細胞には1種類の嗅覚受容体しか存在しないと言う分子生物学の結果とは大きく異なるものである。また、遊離した単一嗅細胞から匂い応答を記録したが、同様な結果が得られた。 ラットの鋤鼻器感覚細胞の情報変換機構を調べた。cAMPを注入しても応答は生じなかったが、IP3を注入すると内向き電流が流れた。この応答は、IP3チャネルの阻害剤で抑制された。また、ラットの尿(フェロモンを含む)を鋤鼻器に与えると、感覚細胞にインパルスが発生した。このインパルス応答は、IP3チャネル阻害剤やPLC阻害剤で抑制された。以上の結果から、ラット鋤鼻器のフェロモンに対する応答は、IP3経路を介して発現することが明らかになった。 ラットの尿中にはいろいろなフェロモンが含まれている。たとえば、オスの尿中には、メスの性的な成熟を促進するフェロモンが含まれている。ウイスターラットのメスの鋤鼻器感覚細胞に、ウイスターラットのオスの尿、ウイスターラットのメスの尿、ドンリュウラットのオスの尿を与え応答を測定した。鋤鼻器細胞は、各尿に敏感に応答した。オスの尿に応答する細胞は、非常に特異性が高く、他の尿には応答しなかった。嗅細胞は匂いに対し特異性が低いのに対し、鋤鼻器感覚細胞はフェロモンに対し高い特異性を示した。
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