研究課題/領域番号 |
07457557
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
北田 光一 千葉大学, 医学部・附属病院, 教授 (90110345)
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研究分担者 |
石井 伊都子 千葉大学, 薬学部, 助手 (00202929)
大森 繁 (大森 栄) 千葉大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70169069)
仲佐 啓詳 千葉大学, 薬学部, 助手 (60260478)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | CYP3A酵素 / CYP3A7 / スラロイド代謝 / 薬物代謝 / ステロイド代謝 / ヒト胎児肝P450 / 薬物代謝酵素 / 胎児毒性 |
研究概要 |
CYP3A酵素のCOS-7細胞での発現系、バチュロウィルス-昆虫細胞を用いた胎児性CYP3A7とNADPH-P450還元酵素の共発現系の構築を行い、胎児性CYP3A7の触媒機能の特性について検討した。内在性の基質としてテストステロン、デヒドロエピアンドロステロンおよびその3-硫酸抱合体を用い、COS-7細胞に発現したCYP3A酵素の水酸化能を比較した。CYP3A4はテストステロン6β-水酸化活性が顕著に高く、CYP3A5、CYP3A7の約7倍だった。一方、デヒドロエピアンドロステロンとその硫酸抱合体の16α-水酸化活性はCYP3A7が著しく高く、CYP3A4の活性はCYP3A7の10%以下だった。また、CYP3A5ではいづれの反応も検出できなかった。CYP3A7はカルバマゼピン、ゾニサミド代謝能を示したが、CYP3A酵素の中ではCYP3A4が最も活性が高かった。また、トリアゾラムはテストステロン6β-水酸化に対し影響しない濃度で、CYP3A5またはCYP3A7による同反応を阻害した。一方トリアセチルオレンドマイシンはCYP3A5、CYP3A7と比較してCYP3A4による反応を強く阻害した。これらの結果から、CYP3A7は薬物代謝能を有すること、CYP3A酵素間でステロイドおよび薬物の代謝における基質特異性に差異のあることが示された。CYP3A7によるデヒドロエピアンドロステロンとその硫酸抱合体の16α-水酸化のVmax値には約10倍の差が見られ抱合体で低値だったが、Km値は両基質間で差がなかった。また、CYP3A7はコルチゾール6β-水酸化能を示したが、そのVmax/Kmはデヒドロエピアンドロステロンとその硫酸抱合体の16α-水酸化のVmax/Kmと比較して、それぞれ500分の1、35分の1と極めて低値だった。
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