研究課題/領域番号 |
07457603
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山田 敦 東北大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60107662)
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研究分担者 |
朝戸 裕貴 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20222581)
平野 哲 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (80280882)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 表皮細胞 / 口腔内粘膜上皮細胞 / 細胞培養 / メチルB12 / セラミド / コレステロール硫酸 / フィブリン接着剤 / 顎発育 / アデノウイルスベクター / 口腔粘膜上皮細胞 / 三次元培養 / 皮膚乳頭腫 / ビタミンB12 / 細胞接着 / 創傷治癒モデル / グルコシルセラミド |
研究概要 |
1. 高濃度メチル化ビタミンB12をインドホエジカの胸腺細胞に長期間投与すると細胞接着能が亢進する現象が見いだされる。この現象を形態および物質変化の面から検討した。その結果、この細胞接着能の亢進には、カルシウムイオンが必要であることがわかった。また、グルコシルセラミドの特異的増加を認め、グルコースの培養液中添加により細胞接着が特異的に阻害されることより、この現象にグルコースが関与することを見いだした。 2. マウス皮膚多段階発癌モデルを用いて、発癌による表皮細胞の形状変化と細胞表面脂質の変化の有無を調べた。その結果、その腫瘍形成過程にα-Hydroxy fatty Acidを含むセラミドの増加を見いだし、表皮細胞の表面膜脂質の変化が表皮細胞の発癌過程において重要な役割を果たしている可能性を示唆した。 3. 哺乳類の上皮系組織に特異的に分布するコレステロール硫酸は、表皮の発生過程では、細胞増殖に連動して一過性に急激に増加する。このコレステロール硫酸の働きを調べてみると、カルシウムイオン非依存的に20kDaタンパク質をリン酸化することがわかった。コレステロール硫酸は、細胞増殖時における細胞内情報伝達系に関与している可能性が示された。 4. 口蓋粘膜欠損時の骨露出面は、フィブリン接着剤の充填被覆により顎発育の抑制程度が軽減されることが実験的ならびに臨床的に証明できた。また、フィブリン接着剤を用いた口腔粘膜全層よりの分散細胞を用いた口腔粘膜上皮細胞の培養で良好な培養結果を得られ、今後の口腔内粘膜の培養的供給の可能性を開いた。
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