研究課題/領域番号 |
07457609
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡村 均 熊本大学, 医学部, 教授 (20026983)
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研究分担者 |
田中 信幸 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (80227157)
松浦 講平 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (10157240)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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キーワード | 卵胞成熟 / 排卵 / サイトカイン / M-CSF / macrophage / hMG反応不良 |
研究概要 |
equine Chorionic Gonadotropin(eCG)投与24時間後の未熟雌ラット卵巣から採取した顆粒膜細胞を無血清培地で培養した実験系にM-CSFを添加し、radio immunoassay(RIA)法によるestradiol(E2)の産生および^3H-thymidineを用いた細胞増殖能の検討を行なった。E2産生は、低濃度のM-CSF存在下では増加したが、M-CSFが高濃度になると減少した。また、M-CSFを加えると顆粒膜細胞の^3H-thymidineの取り込みは増加した。diethylstilbestrol(DES)1mg/day、3日間刺激後採取した顆粒膜細胞を同様に無血清培地で培養し、FSH/LHを加えた糸にM-CSFを添加し、RIA法を用いてE2およびprogesterone(P)の産生を検討した。E2はM-CSF濃度依存性に産生が亢進し、生理的濃度に近いと思われる1000U/mlのM-CSFを添加した際に最大の効果が得られた。PはLH刺激下で初めてM-CSF濃度依存性に産生が亢進した。 M-CSFおよびそのレセプターであるc-fmsのprimerを用いてeCG、human Chorionic Gonadotropin(hCG)で過排卵処置をした未熟雌ラットから様々な時間に採取した卵巣のmessenger RNAの発現とその定量化は、現在検討中である。 Informed consentの得られたhuman menopausal gonadotropin(hMG)反応不良排卵障害症例11例に、M-CSFを併用したhMG-hCG療法を施行した。その症例のうちgrowth hormone(GH)分泌正常であった3例、GH分泌正常境界例の1例に卵胞発育を認めた。また、これらの症例では適切なE2,Pの分泌が認められた。
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