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腫瘍血管内皮細胞に対する特異抗体の作製と標的指向制御

研究課題

研究課題/領域番号 07457615
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関大阪大学

研究代表者

真弓 忠範  大阪大学, 薬学部, 教授 (00098485)

研究分担者 堤 康央  大阪大学, 薬学部, 助手 (50263306)
中川 晋作  大阪大学, 薬学部, 講師 (70207728)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードEndothelial Cells / Tumor Vasculature / Immunoconjugates / Drug Delivery System / 血管内皮細胞 / モノクローナル抗体 / ターゲティング / 物質透過性 / DDS
研究概要

癌細胞に対するモノクローナル抗体を用いた従来までの癌ミサイル療法は、ごく一部の例外を除いて、immunoconjugate(抗体-抗癌剤複合体)の癌組織移行性がわずか0.001%程度と極めて乏しいために、その抗腫瘍効果が殆ど期待できないうえ、癌関連抗原の多様性のために、その汎用性・有効性が極めて乏しいことが知られている。従って、最も理想的かつ効果的な夢の癌化学療法と期待されて久しいミサイル療法を確立するためには、新たな発想に基づき、上述の両問題を克服しうる新規DDSの開拓が不可欠である。さて、一般に腫瘍血管は、癌種や動物種によらず正常組織血管よりも物質透過性が亢進しているなど、癌組織特有の共通した特性を有していることが現象論的に知られている。従って、腫瘍血管内皮細胞上には癌種によらず癌組織共通の特異的機能分子の存在が強く示唆される。この腫瘍血管内皮細胞上の共通特異分子に対する抗体をミサイル分子として用いたimmnoconjugateは、癌抗原の多様性を考慮する必要が無いうえ、腫瘍組織移行性を考慮せずとも血流にさらされているTECを直接攻撃できるなど、上記問題点を同時に克服しうる決定的な利点を有している.申請者らは、全く新しい観点に基づいた上述のストラテジーを念頭に、はじめてTECの単離培養に成功し、腫瘍血管の種々特性解明に成功している(昨年度報告書)。本年度はまず、Condition medium法により腫瘍血管の特性解明を試みた。その結果、癌組織血管内皮細胞(TEC)は、周りの癌細胞との密接な有機的関連により、特有な諸機能を維持形成していることが判明した。すなわち、癌細胞由来の液性因子や細胞外マトリックス等の影響を受け、癌種によらず正常組織血管よりも物質透過性が亢進しているなど、癌組織特有の共通した特性を保持していることを見出した。また現在、TECを免疫原として、TECに対するモノクローナル抗体を作製を試みており、TECを特異的に認識しうる抗体が得られつつある。以上、腫瘍血管を標的としたミサイル療法確立への第一歩が踏み出せたものと考えられた。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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