研究課題
基盤研究(B)
訪問看護に関する高度な看護専門技術の修得を中心に据えた実践性の高い修士課程における教育内容を明らかにした。1、訪問看護婦養成に関する教育の現状訪問看護婦養成のための講習内容を受講者側の視点で自己評価し、25の学習項目は訪問看護活動に必要な知識技術を伝えるものであることを確認した。2、大学課程における訪問看護に関連する教育訪問看護・在宅ケアを考慮しながら、公衆衛生看護活動の諸原則を伝える教育という側面から、地域を基盤に活躍する看護職のあり方、その基礎的能力育成の方法を示した。3、米国の訪問看護婦の役割と教育の現状に関する文献検討W.H.Oの方針に従って、Generalist NurseとSpecialist level Nurseの養成の必要性が欧米諸国で高まってきており、制度として定着している米国の訪問看護のClinical Nurse SpecialistやNurse Practitionerについて、その役割や専門教育課程に関する文献検討をした。その結果、訪問看護婦の現任教育方法、専門看護婦の役割、大学課程、大学院過程における教育方法を整理した。4、訪問看護活動に関わる専門能力訪問看護サービス提供機関の管理者および熟練訪問看護婦22名を対象に、訪問看護に関わる専門能力について調べた。これにより、訪問看護に求められる能力として1、ケア提供に関わる看護技術、2、看護管理、3、他職種・他機関との連携と共同活動という3側面におよぶ総合的な能力が抽出された。