研究課題/領域番号 |
07458032
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
西之園 晴夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90027673)
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研究分担者 |
井上 久祥 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助手 (30274278)
益子 典文 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10219321)
小野瀬 雅人 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40224290)
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50167681)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 教育技術 / パラダイム / 教師教育 / 現職教育 / 授業研究 |
研究概要 |
従来の実証的な授業研究では、学習者ならびに教師の観察可能な行動を記録し、定量的な分析が重視されてきた。しかし、技術の本質から考えるならば、客観的な対象に対する主観的な判断が重要になる。このような立場から、授業記録を定量的に分析する以前に定性的な分析を実施することが重要である。そのためには授業記録をとるにあたって、観察可能なものだけではなく、教師が主観的に観察したこと、判断したことなど内面過程を記録することが必要である。授業記録を解釈していくが、解釈の根拠となるものが重要になる。この根拠は教育的価値観、読みの深さなどに左右されるが、これは授業設計のときの教材観や価値観とも深く関連している。授業記録を解釈する過程で授業分析と授業設計との間を往復しながら、次第に概念化、モデル化さらには命題化を図ることによって、実践知を明らかにする手がかりが得られると考えられる。この概念化、モデル化においては、教師の経験知すなわち暗黙知を形式知に転換することで必要であり、それによって実践知が創造される。教育実践が、従来、理論の適用であったり、経験を暗黙のうちに積み重ねていたが、これを組織的に形式知に転換し、批判,修正、伝達できる対象にすることが重要である。今後、情報技術の発達によって、インターネットを利用するなど学校間あるいは教師間での経験の交流が活発になることが期待される。教育技術の交流は今後の現職教育にとってもっとも基本的なものであり、そのときに効率よい流通を追究するために教育技術に関する形式知への転換が必須である。本研究によってこのような方向性についての目途が得られた。
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