配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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研究概要 |
平成7年度では,まず,留学生のための医学系の専門用語について,いわゆる医学専門述語である医学語と,医学専門述語ではないが留学生が医学学習をするとき必要な医学関連語という二つの語彙概念を定めた。次に,医学語では学部教育における包括的・基本的な文献(11種)の索引項目,医学関連語では医学論文を書くための文献3種の索引項目などをコンピューター入力した。 平成8年度では、前年度の作業に続き、医学語では学部使用の教科書7種の索引、医学関連語では患者・医療者間の語・表現(文献3種より)を入力した。この入力資料から取捨選択、必要項目の追加、重複項目の整理を行い、医学語で7,517項目、医学関連語で4,155の項目のリストを作り、これを第1次選定語とした。 この過程において,臨床医学と日本語教育上の基礎的な語彙の対応を調べ,「医学教育における日本語教育のことば」(平成8年度日本語教育学会秋期大会)として口頭発表した。 第1次選定語のリストをもとに7,884の項目を選出しアンケートリストを作り、留学生の理解の意識を調べるアンケート調査を実施した。 平成9年度では、前年度実施のアンケートの集計・分析を行った。この分析の結果に基づき、「医学語と医学関連語についての留学生の理解」(平成9年度日本語教育学会秋期大会)を口頭発表した。次に「東京医科歯科大学教養部研究紀要28号」において、医学・医学関連語の第1次選定と上述アンケート分析の記述を行った(1998年3月刊行)。 また、アンケート分析の結果も考慮し、専門用語辞典作成のための第1次選定語の再検討と修正,英訳の検討を行い、医学語と医学関連語のそれぞれについてのリストを作成した。このリストは今後の研究の継続・発展および医学系留学生のための専門用語辞典作成の基本資料となるものである。
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