配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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研究概要 |
高信頼性ソフトウェアの開発工程は以下の二つに分けることができる. 1.形式的仕様の獲得フェーズ 2.仕様からプログラムへの自動変換フェーズ 2.に関して,仕様を数学的に与える論理的手法や,実行効率の改善のためのプログラム変換などの手法が試みられているが,その対象はトイプログラムの域を出ていない.また1.については,ほとんど研究されていない. 一方,ソフトウェアの再利用は,開発の効率化のキ-である.再利用をできるだけ高い抽象レベルで行うために,与えられた仕様と類似した仕様を部品データベースに保存されている既存のソフトウェア部品の仕様群から柔軟に検索する必要がある. そこで,我々は以下のような研究を行った.まず,形式的仕様の獲得手法の研究として,代数的仕様の類似性に基づくソフトウェア再利用に関する研究を行った.ここでは,仕様に基づく再利用モデルを提案し,代数的仕様の類似性を定義し,類似性に基づく検索方法を提案した.さらに,仕様の差分を抽出する方法を提案した. 仕様からプログラムへの自動変換に関する研究として,仕様と対応づけられたプログラムの再利用法を提案し,そのプロトタイプシステムを実装した.また,自動変換を支援するための研究として,仕様とプログラムの対応のパターンを調べ,そのパターンを用いたプログラム生成法の研究を行った.また,ソフトウェア部品の研究として,プログラム部品抽出手法の研究,およびプログラムパターンを蓄積,応用するための研究を行った. また,関連研究として,代数的仕様の効率的な検証のための項書換え系に関する研究,細粒度のソフトウェア部品を扱うことのできるリポジトリの研究などを行った.
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