研究課題/領域番号 |
07458121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
湯本 貴和 (1997) 京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (70192804)
井上 民二 (1995-1996) 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (90109041)
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研究分担者 |
加藤 真 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (80204494)
東 正彦 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40183917)
湯本 貴和 京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (70192804)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 熱帯雨林 / 混合フタバガキ林 / 環境変動 / 送粉共生系 / エル・ニ-ニョ / 動植物相互作用系 / 遺伝構造 / 植物繁殖システム / 混交フタバガキ / 個体群動態 |
研究概要 |
研究者によって、さまざまな様式でまとめられているデータを規格化し、時系列データとして同じ方法の解析が可能なデータベースを構築した。マレーシア・サラワクのランビル国立公園において、熱帯雨林の内部に設置された気象ステーションによる微気象観測(10分間隔)と、約500個体の植物を対象に月2回の展葉・開花・結実のフェノロジー調査、および月1回の灯火トラップ法による昆虫個体数変動のモニタリングを規格化した時系列データより、スペクトル解析や主成分分析などで周期性、季節性を検出した。とくに、植物の展葉・開花・結実のフェノロジー現象を規定する気象因子を特定するためのプロトコルの開発を行った。日長周期などを手掛かりに環境ストレスの到来が予測できる温帯域と違って、熱帯域で多数の気象因子が複合的に働くなかから、それぞれの現象を引きおこす鍵となる因子を抽出し、直接因子の変動に反応するフェノロジーのゆらぎと、あらかじめ予測される平均的な環境変動を組み込んだ内的なプロセスによって起こるフェノロジー現象を分離する方法論を開発中である。その結果、気温の変動がほとんどない熱帯域では降水量の変動、すなわち乾燥ストレスが生物活動に大きく影響を及ぼしていて、エルニーニョ・南方振動に由来する4-5年周期の乾燥に対応して、17度を切る低温が観測され、それが多くの樹種、個体が参加する一斉開花を引き起こすことが示された。
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