研究課題/領域番号 |
07458122
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山口 克人 大阪大学, 工学部, 教授 (90029166)
|
研究分担者 |
近藤 明 大阪大学, 工学部, 助手 (20215445)
加賀 昭和 大阪大学, 工学部, 助教授 (90029265)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
|
キーワード | 都市キャノピ- / スカイ・ビュー・ファクター / ヒートアイランド / 放射 / モンテカルロ法 / 都市キャノピ / 短波放射 / 長波放射 / 大気境界層 / 蒸発 / 都市気候 / 水分ポテンシャル / 風洞実験 / 数値シミュレーション / 蒸発効率 / 飽和透水係数 / 建物表面積密度関数 |
研究概要 |
大阪市の8月の最低気温はこの100年間で約2度上昇している。このようなヒートアイランド現象を起こす原因としてエネルギ消費の増大と地表面の改変が考えられる。都市キャノピ内の建物群を同じ大きさの建物が規則正しく格子状に配置されるとし,モンテカルロ法に基づく光追跡法により都市キャノピ内の短波放射と長波放射フラックスの高さ方向分布を推定した。その結果、都市の建物による被覆率を増大させ、都市キャノピ高さを高くすると、日中に地表面が受ける短波放射フラックスは減少し、夜間天空に放出する長波放射フラックスが減少することが示された。次に地表面および建物壁面での熱収支モデルと1次元大気境界層モデルを結合し、都市キャノピ内の気温・風速分布を予測した。都市の建物による被覆率を増大させ、都市キャノピ高さを高くすると、都市キャノピ内の風速は減少し、また都市キャノピ内の温位は日中に上昇が抑えられ、夜間では低下が抑えられることが示された。これらの結果により都市の建物被覆率の増大と建物高さの上昇は、夜間に温度が低下しにくくなるヒートアイランド現象を引き起こす原因の1つであることが明らかとなった。
|