研究課題/領域番号 |
07458144
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
木村 榮一 (木村 栄一) 広島大学, 医学部, 教授 (30034010)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 大環状ポリアミン / 二核亜鉛錯体 / 核酸塩基認識 / テルビウム錯体 / 抗HIV活性 / 神経毒ガス / 解毒 / 亜鉛蛍光試薬 / ダンシルペンダント / 大環状テトラアミン / 二核錯体 / ヌクレオシド / 核酸認識 / 亜鉛錯体 / X線結晶構造 / 蛍光 |
研究概要 |
平成7年度 1.大環状テトラアミンの二量体、三量体を合成し、それらが核酸オリゴマーのウリジンやチミジンを特異的に認識すること、バルビツールを捕捉することをpH滴定法、NMR、UVなどの方法で見い出した 2.新規クリプテートを合成、その二核亜鉛錯体がリン酸モノエステルだけを選択的に切断することを見い出した。 3.新規ポリアミンのテルビウム錯体を合成し、その錯体がグアニンのみを選択的に認識することを見い出した。 平成8年度 1.大環状テトラアミンの金属錯体を適当でスペーサーでつなげた二核錯体を各種合成し、それらが強い抗HIV活性を有することを発見した。これらは、次世代の抗エイズ薬のリ-ド化合物として大きな展開が期待される。 2.上記錯体や、新たに合成された機能性ペンダントをもつ大環状化合物が水中、生理pHで、ポリヌクレチオド(1本鎖および2本鎖)中のチミンまたはウラシルを選択的に認識し、それらに強く結合すること、および2本鎖(poly U-poly A、poly (dT) -poly (dA) )を1本鎖に解離させることを融点(Tm)、UV測定法などで明らかにした。 3.脂溶性アルキル基を大環状テトラアミンにつけた新規亜鉛錯体を合成した。それが特に農薬や神経毒ガスサリンなどのリン酸トリエステルの最もすぐれた加水分解(解毒)触媒として働くことを見出した。 4.ダンシル基をペンダントにもつ新規大環状テトラアミンを合成。それが亜鉛選択的蛍光試薬として、極めてすぐれていることを発見した。細胞内微量亜鉛の蛍光分析に用いた。
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