研究課題/領域番号 |
07458187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
帯刀 益夫 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10099971)
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研究分担者 |
矢内 信昭 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (80200525)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 間質細胞 / 分化誘導 / ミエロイド / リンパ球 / lymphopoiesis |
研究概要 |
本研究では、樹立した2種の間質細胞株をフィーダーとして、セルソーターにより純化した骨髄造血幹細胞を培養し、新たなサイトカイン等の添加なしに起きる幹細胞の増殖と、ミエロイド系列分化誘導とBリンパ球系列分化誘導を規定する間質細胞の因子を同定し、造血幹細胞分化系列決定の制御機構を解明することを目的として、セルソーターを用いて純化した造血幹細胞を2種の骨髄間質細胞株と共培養し、以下の結果を得た。 (1)TBR59株上で、幹細胞はミエロイド系列とリンパ球系列両方向に分化誘導され、その分化誘導は、抗c-kit抗体及び抗VLA-4,抗VCAM-1抗体により阻害されることから、間質細胞との直接の接着を介したシグナルが重要であることが分かった。また、この細胞依存に増殖し、造血幹細胞の表現型を維持している不死化した細胞株が樹立できた。 (2)TBR31-1株上では幹細胞はBリンパ球のみへと分化決定が起きること、また、この培養系から、間質細胞株依存に増殖し続けるBリンパ球系幹細胞であることが分かった。 (3)TBR59,TBR31-1株に特異的なモノクロナール抗体をスクリーニングし、いくつかの特異抗体が得られた。また、それぞれのcDNAライブラリーを作製し、特異抗体が認識する分子の遺伝子クローニングが可能となった。
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