研究課題/領域番号 |
07458195
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
嶋田 拓 広島大学, 理学部, 教授 (70011559)
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研究分担者 |
中坪 敬子 広島大学, 理学部, 助手 (40192760)
赤坂 甲治 広島大学, 理学部, 助教授 (60150968)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1995年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | ウニ / アリールスルファターゼ / 遺伝子発現 / 胚 / エンハンサー / Otx / インシュレーター / 発生 / 転写因子 / ミトコンドリア / リボソームRNA / Ars遺伝子 / 転写調節 / Gストリング |
研究概要 |
本研究は、ウニ初期発生胚における遺伝子の発生時期特異的・組織特異的発現を調節する転写調節因子カスケードの解明をめざして企画されたものである。本研究期間に得られた成果は次の通りである。 (1)パーティクルガン法によって外来DNAをウニ卵に導入する技術を開発した。 (2)ウニ胚におけるアリールスルファターゼ(Ars)遺伝子の発生時期特異的発現はプロモーター領域(-252〜+38)にある2個の異なるシスエレメントによって調節されていることを明らかにした。しかし、これら2つのシスエレメントの働きによって開始されるArs遺伝子の転写レベルは低く、また開始後急速に減衰するので、他にも転写調節エレメントがあると考えられる。 (3)ウニArs遺伝子の第1イントロンにはマウスの転写調節因子Otxの結合部位として知られるGGATTA配列が存在し、この配列がArs遺伝子の転写エンハンサーとして働いていることがわかった。バフンウニOtx(HpOtx)には2つの異なるcDNA(HpOtx_EおよびHpOtx_L)があることを見出し、それぞれクローン化した。HpOtx_Eは母系因子であり、Ars遺伝子の転写を抑制するが、HpOtx_Lは孵化期に発現してArs遺伝子転写を増大させる。これら2つのCDNAは同じ遺伝子からAlternative splicingによって作られることを示唆するデータも得ている。Ars遺伝子上流-2686〜-2113bp領域は転写インシュレーターとして働き、Ars遺伝子の発現が近傍の他の遺伝子の調節系によって影響されるのを防いでいるらしいことも明らかにした。
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