研究課題/領域番号 |
07458215
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
柿木 隆介 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (10145196)
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研究分担者 |
中 大輔 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80290914)
小山 幸子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40270483)
金桶 吉起 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (20280589)
宝珠山 稔 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (30270482)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 脳波 / 脳磁図 / 体性感覚 / 視覚 / 仮視運動 / 脳機能 / 仮現運動 / ヒト / 高次脳機能 / 痛覚 / 双極子 / 非侵襲 / 温度覚 / 神経生理学 / 誘発電位 |
研究概要 |
この3年間は、「ヒト脳機能の非侵襲的研究」をキーワードにして、主として誘発脳磁図を用いて研究を行ってきた。誘発脳磁図とは、何らかの外的刺激に対して出現する脳内反応を脳磁図を用いて解析析するもので、脳磁図の持つ高い空間分解能(mm単位)と時間分解能(msec単位)を最も有効に用いることのできる手段の1つである。体性感覚、痛覚、視覚、聴覚、嗅覚などの刺激に対する認知機構を明らかにすることができた。その中でも中心テーマとして研究をおこなってきたのは体性感覚誘発脳磁図と視覚誘発脳磁図であった。 体性感覚誘発脳磁図では、受動運動による脳磁図記録が最も大きな成果であった。通常用いられる電気刺激では、信号は触覚線維を上行して第1次感覚野(SI)の3b野に入力する。そこで新しい機器を作成して指受動運動を誘発し、筋線維を上行してSIの3a野あるいは2野に入力する成分による脳活動を記録した。これは電気刺激による脳磁図とは明らかに波形および活動部位が異なっており、ヒトにおいて3b野と3a野の活動を分離記録できた初めての報告であった。 視覚誘発脳磁図では、「各四半視野別刺激」および「中心視野と周辺視野別刺激」による後頭用第1次視覚野の活動部位を詳細に分析した。その結果、いわゆる「十字モデル」に一致した分布を示し、網膜地図と視覚野地図の相関を明らかにすることができた。ヒトを対象としてこのような詳細な報告を行ったのは、これが初めてのものであった。
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