研究課題/領域番号 |
07458225
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渡辺 智正 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10100174)
|
研究分担者 |
山下 匡 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (30220338)
昆 泰寛 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (10178402)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | マウス / Fas抗原 / lpr遺伝子 / T細胞 / 遺伝子治療 / アポトーシス / ウエスタンプロット / ノーザンプロット / ウエスタンブロット / ノーザンブロット / 精巣 / 遺伝子的多型 / 1pr遺伝子 |
研究概要 |
MRLマウスは、リンパ腫の肥大、抗DNA抗体およびイムノグロプリンの著しい増大という特徴を持つ。その原因遺伝lprはT細胞アポトーシルFasレセプター抗原の異常であることが同定されているが、私たちはlpr遺伝子が第19染色体23番地付近にあることをマッピングしている。遺伝子治療の基礎実験として、マウスFascDNAをEFプロモーターに接続し、発現ベクターに組み込んだ。この発現ベクターを培養COS細胞にトランスフェクションさせたところ、ウエスタンプロットでFas抗原を確認した。次に、発現ベクターをリポソームに包埋し、尾静脈よりマウス個体に導入して、24時間に各臓器ごとのバンドの有無を検討した。肺、心臓、肝臓、脾臓、小腸、膵臓、リンパ節、腎臓、筋肉において、1.5kbのFas cDNAフラグメントのバンドと同じ位置にシグナルが検出された。このうちとくに、肺、肝臓、脾臓、で強いシグナルが検出された。遺伝子が細胞の核に到達して転写をうけているか検討するため、サザンプロットの結果とくに強いシグナルが検出された肺、肝臓、脾臓についてノーザンプロット解析を行った。その結果、肺、肝臓についてシグナルが検出された。しかしシグナルは正常なFasmRNAの位置よりかなり低分子量側にスメア状になって検出された。このため、ウエスタンプロットでFasと考えられるタンパクの検出はできなかった。今後は、部分肝切除マウスなどを用いて、遺伝子の導入効果を高めるとともに、タンパクレベルの発現まで可能にすることが必要であると考えられた。
|