研究課題/領域番号 |
07458241
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
松田 武久 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 部長 (60142189)
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研究分担者 |
林崎 良英 理化学研究所ライフサイエンス筑波, 研究センタージーンバンク室・真核生物研究室, 主任研究員 (70192705)
棚橋 雅美 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 流動研究員
高市 成子 国立循環器病センター研究所, 循環器形態部, 室長 (00093930)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | ハイブリッド組織 / 力学的ストレス / 組織化 |
研究概要 |
正常血管壁は組織レベルでの階層構造と配向、3つの異種細胞の棲み分けと機能分担、細胞外マトリックスの自己組織化と配向に特徴を有している。これらは拍動によって常時加わる力学的ストレス場において形成され、血行動態とホメオスタシスを維持している。 研究代表者らは、(1)血管壁細胞と細胞外トリックス(主としてコラーゲン)より管状のハイブリッド血管壁組織をin vitroで作製し、(2)これに一次元的伸縮及び三次元的な拍動ストレスを定常的に負荷することによって、平滑筋細胞(SMC)及びマトリックス分子の配向とそれに伴う組織加、及びSMCの形質変換(合成型から収縮型)が経時的におこること、及び(3)予備的ではあるが、内腔に内皮細胞(EC)の単層充填構造を付与して生体内血管に移植すると、ハイブリッド血管壁として病変血管の代行組織として血行再建できることを明らかにした。 本研究では、(1)以上で確立した生体工学的手法による実験モデルに新たに遺伝子工学的手法を組み合わせて力学的ストレスがSMCの形質変換の遺伝子レベルに与える変化を検討した。 (2)組織再構築過程における細胞外マトリックス(コラーゲン、エラスチン及びムコ多糖)の産生と自己組織化を超微細形態学的にしらべて、移植と共にどのように組織が再構築されていくかをしらべた。 最終的に(3)形質変換因子の導入により収縮型SMCへの移行の促進化を図ることによって、生体工学、遺伝子工学、臓器工学の学際的手法による新しいアプローチとデバイスを血管再建医療に提供できる可能性を議論した。
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