研究課題/領域番号 |
07458253
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 国立小児病院(小児医療研究センター) |
研究代表者 |
山田 正夫 国立小児病院, 小児医療研究センター・先天異常研究部, 部長 (40124218)
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研究分担者 |
田所 惠子 (田所 けい子) 国立小児病院, 先天異常研究部, 研究員 (00236564)
奥山 虎之 国立小児病院, 先天異常研究部・奇形研究室, 室長 (40177192)
宮下 俊之 国立小児病院, 先天異常研究部・遺伝染色体研究室, 室長 (60174182)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | トリプレットリピート / 反復配列 / 遺伝病 / 神経変性疾患 / DNA合成 / DNA修復 / 歯状核赤核蒼球ルイ体萎縮症 / DRPLA / 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症 |
研究概要 |
1.当研究室では、神経変性疾患1つである歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA)がCAGリピードの伸長に起因することを見出し、またその責任遺伝子の構造を決定して、すでに報告している。DNA多型マーカーを使用してDRPLAリピート周辺のハプロタイプを決定し、患者家系と各種民族・人種の正常集団を解析し、さらには他の哺乳動物の相当領域を解析した。これらの解析によって(1)集団における疾患発生頻度は、その集団における中間体領域のリピートを持つ染色体の頻度に相関すること(2)進化の過程で不連続的な他段階を経て伸長してきたこと(3)日本人と欧米人のDRPLA患者の伸長リピートは単一の起源に由来することが解明された。 2.我々の報告の後、米国に居住するアフリカ起源の家系で見られるハウリバー病もDRPLAと同じリピートの伸長に起因することが示された。ハウリバー病家系の染色体ハプロタイプを解析したところ、日本人等のDRPLA患者のハプロタイプとは異なることがわかり、別の起源に由来することがわかった。 3.患者家系の支流に、28回の中間領域のリピートを持つ個人を見出し、家系のハプロタイプ解析から、28回から疾患領域のリピートにジャンプした可能性を示した。DRPLAリピートは一般的に男性から伝達されると一層伸長するが、中間体からジャンプしたリピートを伝達したのは女性である点が注目された。
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