研究課題/領域番号 |
07459024
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
奥川 豊彦 (奥川 櫻豊彦) 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (60148385)
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研究分担者 |
リム ボン 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (10202409)
高木 正朗 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70118371)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 留学生 / 異文化間コミュニケーション / 異文化間ディスコミュニケーション / アジア系留学生 / 住宅問題 / 学生住宅 / 社員寮 / 私費留学生 / アジア人留学生 / 留学生の居住事情 / 異文化理解 / 住宅事情 / 異文化交流 / コミュニティ / 生活習慣 |
研究概要 |
留学生が日本で個々に体験した住宅事情と異文化間コミュニケーションの難しさに焦点をあて、まず最初に調査票調査を実施した。調査対象は、私立大学に在籍する私費留学生で、ほとんどがアジアからの出身である。彼らの多くは、日本人学生より平均して家賃が月3万円以上も安いところに住んでおり、決していい環境とは言えない。留学生は日本人学生より平均して4歳以上年長であること、そして日本人学生のアジアに対する一般的無関心も手伝い、大学内外を問わず、両者間にほとんど交流がない現状である。 留学生が直面した日本人との異文化間ディスコミュニケーションを具体的に分析するために、一連の深層面接調査を実施し、ビデオ撮影した。この編集されたビデオを日本人学生に見せ、討論してもらったところ、留学生が抱える問題-たとえば、外国人との理由で家主が留学生にアパートを貸すことを拒否する-について考えさせるに、非常に有効であることがわかった。 また、留学生の住居18ヵ所を訪問し、その間取り、家具配置、周辺環境等を調査し、彼らの生活水準を分析した。その一ヵ所は社員寮で、家賃は社員と同様の月額4千円であり、これは留学生にとって二つの意味で理想的といえる。先ず、生活費を稼ぎ出すためのアルバイトをする必要がないこと、そして、社員寮に住む日本人と年齢層がほぼ同じであり、互いに話し相手になれることである。 結論として、本研究グループはこの調査を通して二つの提言をおこなっている。(1)留学生の社会文化的背景をよりよく理解するために、日本人学生向けの「アジア事情科目」を開講すること、(2)大学と地域社会が協力し、地域にある企業の社員(独身)寮を留学生受け入れプログラムとしてより広く推進していくこと。
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