研究課題/領域番号 |
07505009
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
合成化学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
園田 昇 大阪大学, 工学部, 教授 (20083983)
|
研究分担者 |
柳 日馨 大阪大学, 工学部, 助教授 (80210821)
小川 昭弥 大阪大学, 工学部, 助教授 (30183031)
神戸 宣明 大阪大学, 工学部, 助教授 (60144432)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
35,100千円 (直接経費: 35,100千円)
1996年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1995年度: 30,300千円 (直接経費: 30,300千円)
|
キーワード | 炭素-炭素結合生成 / テルル-リチウム交換反応 / ビニルテルリド / 一酸化炭素 / カルボニル化反応 / セレン / セレノエステル / イミドイルラジカル / 炭素-炭素結合生成反応 / テルリドの付加反応 / 交換反応 / 有機リチウム化合物 / セレン触媒 / ラジカルカルボニル化 |
研究概要 |
本研究は、ヘテロ元素の反応特性を活用する高効率・高選択的分子変換法の創出と合成反応への応用を目的としている。初年度は、テルルを用いる炭素-炭素結合生成法の確立を目的として、テルリドの炭素-炭素不飽和結合へのラジカル付加反応、およびテルル-リチウム交換反応について検討し、ジビニルテルリドの立体選択的合成法及び有機リチウム化合物の効率的生成法を確立した。さらに、セレン触媒を用いるカルボニル化反応について、その合成化学的応用と理論化学計算による反応経路の解明を行った。次年度は、一酸化炭素を用いるカルボニル化反応の開発と合成化学的応用に重点を置いて研究を行った。その結果、セレンを共存させることにより、有機リチウム化合物が常圧の一酸化炭素と温和な条件下で反応し、セレノカルボン酸塩を生成することを見いだすとともに、本反応を利用するセレノエステル類の新規合成法を開発した。また、一酸化炭素の代わりに、それと等電子構造を有するイソシアニドを用いることにより、対応するセレノイミダ-ト類が収率良く得られることを明らかにした。さらに、この反応原理を応用することにより、イソセレノ尿素類の簡便な合成法を開発した。さらに、一酸化炭素を用いるラジカルカルボニル化反応の合成化学的応用面の開拓を行った。その中で、光照射下、有機セレン化合物を基質として用いる新しいカルボニル化反応を開拓した。また、適当な位置に炭素-炭素二重結合を有する有機ヨウ素化合物を用いることにより、環化を伴って二分子の一酸化炭素が導入されるダブルカルボニル化の新手法を開発した。
|