研究課題/領域番号 |
07505015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
宇山 親雄 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 部長 (30026059)
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研究分担者 |
松岡 誠治 池上通信機(株), 研究員
河口 明人 国立循環器病センター研究所, 病因部, 室員 (70214608)
野々木 宏 国立循環器病センター研究所, 内科心臓部門, 部長
宮武 邦夫 国立循環器病センター研究所, 内科心臓部門, 部長
杉本 直三 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 室長 (20196752)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1997年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1996年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
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キーワード | 高精度血管径計測 / 血管造影像 / 冠状動脈 / 画像計測 / 高拡大画像 / 冠状動脈造影 / 血管造影映画像 / 血管径計測 / 高精度計測 / 冠状脈造影シネ画像 / 冠状脈径計測 / 冠状脈径校正 / 校正用カテーテル / 冠状動脈造影シネ画像 |
研究概要 |
冠状動脈造影シネ画像を対象とした血管径の計測を高精度で行う装置の開発を目的とする。これまで欧米ではシネフィルム画像を4倍拡大でディジタル化した径計測を行っている。しかしながら、例えば高脂血漿症例についてある期間の前後における被験者の血管径の変化を検出するには画像の拡大率が高い方がよいと考える。またKurisuら(1987年)の研究においてはライン(1次元)センサを用いて10倍拡大と等価な画像を対象に血管径変化の研究を報告している。 われわれはそこで10倍拡大の画像を取り込み、その画像から血管径を計測するシステムを開発した。本装置は2部分から成る。1つは画像読み込み部であり、他の1つは径計測用画像処理部である。 画像読み込み部ではフィルム1コマ全画面を取り込むテレビカメラと10倍拡大画像を取り込む高拡大カメラを用意した。また径計測対象血管軸が画素列と平行となるよう、高拡大カメラの光軸が回転できるようにした。この回転角の決定には、テレビカメラで取り込んだ画像上で血管軸に沿った2点を入力することにより自動処理した。この画像データのファイル名は被験者ID、検査年月日、撮影角度、対象血管名により構成される。 径計測用画像処理部は、径計測までの一連の処理を区切りごとに操作者が観察できるようにした。何らかの理由で満足な結果が得られない場合には、用手的介入ができるようにした。血管辺縁検出アルゴリズムはエントロピーフィルタを適用した。これの適用についてはすでにこれまで行った研究結果から、正確さと精密さにすぐれていることが確認されている。 ある期間を隔てた二時点で撮影した画像から血管径を比較するには、較正法の確立が欠かせない。この点についても平行して研究を進め同一カタログ仕様のカテーテルを較正尺度とすることの根拠を明らかにした。
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