研究課題/領域番号 |
07507003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山岡 義生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90089102)
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研究分担者 |
森 尚樹 伊原電子工業(株), 開発室, 研究員
竹中 良則 旭メディカル(株), 技術第一部, 研究員
尾崎 信弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (50211818)
稲本 俊 京都大学, 医療短期大学部, 教授 (10135577)
猪飼 伊和夫 京都大学, 医学研究科, 助手 (60263084)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
36,200千円 (直接経費: 36,200千円)
1996年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1995年度: 25,200千円 (直接経費: 25,200千円)
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キーワード | 肝不全 / 異種肝灌流 / 肝補助装置 / 異種移植 / 液性傷害 / 可溶性1型補体受容体 / プロスタグランジンE1 / 人工肝補助装置 / 体外肝灌流 / 超急性拒絶反応 / 1型可溶性補体受容体 / 異種血液灌流 / 常温持続灌流 / 可溶性補体受容体 |
研究概要 |
多彩な肝機能総てをサポートするために我々は本研究費を用いてブタ由来の異種肝臓そのものをヒトに対する肝補助装置として使用するプロジェクトに取り組んだ。本プロジェクトでは、プロスタグランジンE1の特続投与、冷保存時間の短縮、生理的な灌流条件などを含む独自の異種肝灌流システムにより9時間以上の長時間の肝補助を実現している。また、このシステムは外科的に誘導した肝不全犬の肝補助実験でも生存期間の延長など良好な結果を得ており、97年5月米国人工臓器学会に発表し、97年9月国際異種移植学会でも発表した。しかし、長時間の異種灌流では、ヒトが有する自然抗体が異種臓器の血管内皮に発現する異種抗原に結合しヒト補体がブタ肝臓を攻撃する液性傷害で灌流肝は著しく傷害される。このため異種灌流による液性障害を克服する必要があった。本研究では、補体抑制蛋白であるリコンビナントなヒト可溶性1型補体受容体(sCR1)を投与することで肝傷害は軽減し異種肝灌流が24時間以上可能となること、異種灌流肝は再灌流後早期から良好な肝機能を発揮することを明らかにした。また本システムを臨床に導入するために異種動物由来臓器の利用施設が平成9年度基盤研究重点設備費として認められ、1997年4月より本学付属病院内で稼働している。既に、この施設を用いて農水省から無菌ブタを輸送し臨床使用に可能な清潔度を保って人工肝に利用することに成功している。これらの結果から、現在本申請者らはヒヒをブタ肝に接続するPreclinical studyに取り組んでいる。
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